竹は美しいが・・・

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英国で竹ブーム、驚異の繁殖力で近所トラブルも


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英国では竹ブームの影響で、近所トラブルが増加していると専門家が警告
している。

 
見た目も良く、成長も早いことから竹を花壇に植えるガーデニング愛好家
が増えている。また、詮索好きな隣人の視線を遮るのにも竹は最適だ。

 
だが、竹は成長が非常に速く、地下茎によって繁殖する。この地下茎は自
分の庭だけではなく近所の庭に浸食する可能性もあり、注意深く管理をし
ないと迷惑になりかねない。英国ではイタドリ(Japanese knotweed)が
繁殖力の強さで知られているが、竹は「新イタドリ」と呼ばれるようにま
でなっている。

 
だが、園芸店やタレントは竹を売り込んでおり、庭を破壊する竹の価格は
上昇し続けている。

 
イタドリなど侵入種の除去を行う英企業「ザ・ノットウィード・カンパニー」
のジム・グレイスター地域担当責任者は、最近になり庭から竹を駆除して
ほしいという依頼が増えており、差し迫った問題となっていると話す。


「竹は繁殖力が強く、中には極端に繁殖力が強い種類もある」と、グレイ
スター氏はサンデー・テレグラフに語った。竹が隣人の庭にまで侵入し、
隣人同士の醜い争いにまで発展したこともあるいう。

 
グレイスター氏は顧客の中には、竹が原因で隣人に法的措置を取った人も
複数いると指摘した。あるカップルは、現在住んでいる家の前の所有者が、
嫌いな隣人への嫌がらせに意図的に竹を植えてから引っ越したことに気付
いたという。

 
英国王立園芸協会(RHS)の造園設計士の資格を有するジャック・ウォー
リントン氏は、サンデー・テレグラフに次のように話した。「竹の管理は
比較的簡単で、茎を切って根を掘り出せばいい。だが、継続的な闘いとな
る。厚手のブチルゴム製シートを埋めて壁を作ればいいが、1メートルほ
どの深さにする必要がある。それでも、竹がさらに深く地下茎を張り巡ら
せる可能性もある」

 
竹はイタドリのように侵略的外来種指定されていないため、売り上げも増
加しており、問題は大きくなる一方だ。さらに、竹は隣の家の日光を遮る
可能性もあるが、生け垣関連法で規制されているわけではないので、これ
も違法とはされない。また、イタドリとは異なり今のところ庭に竹を植え
ることや竹を購入することは制限されておらず、園芸店は販売促進も行う
ことができる。

 
英環境・食料・農村省(DEFRA)の広報担当者は「竹は丈夫で成長が早い
植物ではあるが、英国の野生生物や社会経済的利益に対し著しい脅威を与
えるとは考えられていない。このため、自然環境で育てると違法とされる
植物の中に竹は含まれていない」


「だが、管理されなければ個々の状況において厄介な存在になるというこ
とはもちろん理解している。このような事態が発生した場合、竹を植えて
いる所有者に協力を仰ぐことが最初にすべきことだ」


headlines.yahoo.co.jp


実は日本も他人事ではありません。外来種の孟宗竹により日本の山々は崩壊
の危機にあります。
孟宗竹は在来品種より早くかつ高く伸びますので、在来品種の竹や他の植物
が日光を浴びるのを遮ってしまいます。
また、地震が起きたら竹藪に、と教わった方も多いと思いますが、これは
在来品種の竹の根が横に伸びるから根と根が絡まって、地震にも強い耐性
がありました。が、孟宗竹の根は縦に伸びるので、耐震性どころか崖崩れ
を引き起こしてしまいます。
昨今、豪雨による裏山崩落で命を落とす人もいますが、農村部の高齢化に
伴い、山はほったらかしになり、孟宗竹の浸食と伴に、日本の山々は存亡
の危機んいあると指摘しても大袈裟ではありません。
英国も竹をタケノコのように料理に使うとか、子供を竹馬で遊ばせる習慣
をつけるとか、もっと竹を多様に使う必要があるのかな?