中国経済失速→社会不安?

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中国経済、崩壊か…中国版アベノミクス不発 
社会主義国家を待ち受ける“2つの罠”とは



中国の国内総生産(GDP)成長率が減速した背景には、習近平政権が成長の「量」
よりも、シャドーバンキング退治など構造改革を優先させる「質」の追求に軸足を
移したことがあるとみられる。



深刻な大気汚染など、環境問題を含む数多くの歪みを生んだ年率10%前後の高度
経済成長からのソフトランディング(軟着陸)の過程で、一定の減速は想定内だった。
中国政府が社会安定のため最重要と考える雇用問題も安定感を保っているとの認識で、
多少の成長鈍化は容認する構えだ。

 


しかし、市場独占体質を色濃く残す国有企業の「改革」を打ち出した李克強首相の
経済政策「リコノミクス」は道半ば。高止まりから下落に転じた不動産市況の悪化が
経済成長の足を引っ張る速度が、既得権益層の抵抗に阻まれて進まない構造改革
追い越してしまえば、中国経済は成長も改革もいずれも失速する厳しい現実に直面
しそうだ。

 

アクセルとブレーキ、ギアチェンジに、助手席の同乗者の顔色うかがいと、気配り
せねばならない経済運営の“矛盾”が軟着陸の過程で噴出した。
中でも最大の課題は不動産市況とシャドーバンキングだろう。

 


リコノミクスでは、金融監督当局の目の届かないグレーな融資が不良債権の山となって
金融危機を招かないよう改革を急ぐはずだった。だが、融資規制が不動産市況の悪化に
拍車をかける悪循環を生んだ。これは不動産を担保に取引規模を肥大させたシャドー
バンキングの致命傷にもなる。

 


成長率の鈍化で中国経済には「2つの罠(わな)」が待ち受ける。
一つは、中南米諸国などと同じく、先進国入りする前に経済成長が伸びなくなる「中所
得国の罠」に陥る懸念が一段と現実味を帯びることだ。




さらに、国有企業が中心の体制を保ちながら市場経済化を進める矛盾が、日米欧などの
経済システムと摩擦を起こして成長を阻むとの「体制移行の罠」が、リコノミクスが
不発の現状で浮き彫りになっている。

 


2つの罠に陥る前に構造改革をスピードアップして目に見える形で実施し、内需拡大など
従来とは異なる成長パターンに直ちに移行しなければ、「2020年までの名目GDP
倍増と住民の個人所得の倍増」計画は絵に描いた餅になる。
13億人もの巨大市場をどこまで生かせるか。困難な経済運営のカジ取りが続く。




→ http://www.sankei.com/world/news/141021/wor1410210041-n1.html



PM2.5も解決策すら…



中国各所で見られる無人タワー



まぁアレですね
>中国の国家統計局が21日発表した2014年7〜9月期の国内総生産
>(GDP)の成長率は、物価の上昇分を除いた実質で前年同期に比べて
>7.3%となり ・・・
7.3%の成長率で景気減速云々は、何か凄いというか意味不明というか
兎に角、普通ではありませんね。
しかし、この経済成長率を維持しなければ、中国経済・社会が回らないのは
事実なのでしょう。
無暗に高層アパートや住宅を作っても、そこは人が済まないゴーストタウン。
それでも建て続けなければ、経済が失速して社会不安をもたらすという
ことですね。
そしてPM2.5に代表される大気汚染、水質汚染、土壌汚染などの環境対策も
待ったなしの状況です。
日本企業も中国の外資系企業に課す様々な制約を嫌って、東南アジア方面に
活動拠点を移してます。
今のうちから中国経済の失速に備えておくべきでしょう。