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米が対ロ制裁検討、資産凍結も
ウクライナ侵略非難
オバマ大統領、撤収を要求



ウクライナ情勢をめぐり、オバマ米政権は2日、ロシア部隊の撤収を求めるとともに、ロシアへの
資産凍結など制裁を検討する強硬な姿勢を示した。これに対し、プーチン政権はウクライナへの
軍事介入方針を続ける構えで、米欧とロシアの対立は緊迫した局面に差し掛かった。
 


ケリー米国務長官は2日、NBCテレビに出演し、ウクライナでのロシアの行動は「侵略」だと非難、
対抗措置として資産凍結やビザ発給停止など制裁を検討する考えを示した。
その上で、主要国と協力し、ロシアを孤立化させると警告した。
 


長官は、ロシアのプーチン大統領について「この21世紀に19世紀の行動を取っている」と批判。
ロシアとの貿易・投資を凍結する可能性にも言及した。
さらにロシアが主要8カ国(G8)メンバーの地位を喪失する可能性があると述べた。
 


オバマ大統領は1日、プーチン大統領と電話で1時間半にわたり協議し、ロシアが軍事介入により
ウクライナの主権と領土を侵害していると断言した。また、ロシア軍に対し、ウクライナ南部
クリミア半島の基地に撤収するよう要求。介入を続ければ6月のロシア南部ソチでの主要国首脳会議
(サミット)準備会合に米国は参加しないと通告した。
 


ロシア大統領府によれば、プーチン氏はオバマ氏に対し、ウクライナのロシア系住民の安全に現実的
な脅威があると主張。ロシアの権益と住民を守る権利があると述べ、米側の要求を事実上拒否した。


→ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140302-00000089-jij-n_ame



「ロシアは欧州の脅威」=NATOが緊急協議―ウクライナ情勢



北大西洋条約機構NATO)のラスムセン事務総長は2日、「ロシアがウクライナで行っていることは
国連憲章の原則に反し、欧州の平和と安全を脅かしている」と述べ、プーチン大統領に軍事活動や
威嚇をやめるよう求めた。
 


事務総長は「ウクライナの領土の一体性と主権を支持する」と強調し、改めてNATOの立場を明確化。
この後、NATOは大使級の緊急理事会で、ロシアとの関係見直しも視野に対応を検討した。
支援要請しているウクライナとの協議も予定している。 


→ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140302-00000070-jij-eurp



ウクライナNATO加盟国ではなく、ロシアが軍事介入しても
集団的自衛権を発揮する義務はありませんが、ここで何かをしな
ければ面子が立ちません。NATOを束ねる米軍にしても然りです。
が…。米国も欧州もロシアとの直接軍事介入は避けたいところで
特に米国にとってロシア直接対決は絶対に避けたいところであり、
それは米国民の世論というか厭世気分もあります。
しかしロシアは「ヤルならかかってこいこい!」ですから、経済制裁ほか
あらゆる制裁を課しても、プーチン大統領にとってウクライナ
現状を見過ごすことは出来ません。
もしウクライナNATOに加盟しようものなら、地政学的に
ロシアは心臓部に刃物を当てられるようなものです。
プーチンは独裁者であり自分の考えをそのまま実行出来ますが、
西側諸国はそうはいきません。
ロシアは、西側諸国が対ロ各種“制裁”止まりで軍事力を行使しないのを
承知の上で軍事介入に踏み切り、ウクライナ反政府政権に打撃を与える
でしょうが、さて、その時に西側諸国はどうするのか、鼎の軽重が
問われる時です。