世界を動かす バーナンキ議長

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米国株反発、ダウ109ドル高 経済指標好感
FRB報道で伸び悩み



17日の米株式相場は反発した。ダウ工業株30種平均は前週末比109ドル67セント(0.7%)高の
1万5179ドル85セントと一週間ぶりの高値で終えた。
米経済指標の改善を好感し、ダウ平均の上げ幅は190ドルを超える場面があった。
ただ、米連邦準備理事会(FRB)を巡る報道をきっかけに量的緩和の縮小を巡る警戒感が
改めて浮上し、午後に伸び悩んだ。

 

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は前週末比28.57ポイント(0.8%)高の3452.13
となった。機関投資家が運用指標として重視するS&P500種株価指数も反発した。

 

午前発表の6月のニューヨーク連銀景気指数がプラス7.84となり前月のマイナス圏から大きく改善。
市場予想であるゼロ近辺も上回った。全米住宅建設業協会(NAHB)がまとめた6月の住宅市場
指数も大幅上昇し、建設会社の景況感の好転を示す50を約7年ぶりに上回った。
米景気の回復基調が確認され、株式に買い安心感が広がった。

 

この日は日欧の株式相場上昇や円相場の落ち着きも投資家のリスク許容度を高め、株式相場の追い風
だった。

 

一方、相場は午後に急速に上げ幅を縮める場面があった。英フィナンシャル・タイムズ紙(電子版)が
バーナンキFRB議長は19日の記者会見で、量的緩和に伴う資産購入額の減額の時期が近いことを示唆
する可能性が高い」と報じたのがきっかけ。

 


業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「エネルギー」や「IT(情報技術)」を中心に9業種が上昇。
「電気通信サービス」が下げた。

 

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約6億8000万株(速報値)、ナスダック市場は約15億5000万株(同)。

 

ネットワーク機器のシスコシステムズや化学のデュポンが高い。
日用品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が上昇。がんの治療薬開発を手掛ける非上場企業
を買収すると発表したのを好感した。
DVDレンタル・動画配信のネットフリックスも大幅高。コンテンツの調達で映画製作大手の米ドリームワークス・
アニメーションSKGと複数年契約を結んだと発表し、業績拡大期待が高まった。
一方、通信大手のベライゾン・コミュニケーションズなどが下げた。


→ http://www.nikkei.com/markets/kaigai/summary.aspx?g=DGXNASB7IAA05_18062013000000



やはり量的緩和縮小懸念が出てくると、過剰流動性に支えられた
株式市場は、及び腰になってしまいます。
18日〜19日のFOMCでは、ポジティブサプライズの期待は
薄く、それに続くバーナンキFRB議長の講演が注目となります。
彼特有の慎重な姿勢と発言でも、米国経済の持ち直しに伴う現状の
量的緩和の必要性に疑問を投げかけると、株式市場から資金が逃げ
出す可能性は大きいですね。
まさのG8の首脳以上に世界に影響を及ぼす人です。
さて、昨日の日経平均株価は13,033円。
CME225(¥)は12,955円。
昨日の閑散相場での爆上げの、若干の修正があるかもしれません。
なお為替ですが、米株式相場が上昇したものの、量的緩和縮小リスク
回避の目的でドルが売られ円が買われたため、円安への是正は
余りありませんでした。
今現在(7:40)1ドル=94円70銭程度です。