どんだけ後進国なんだ インド

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インド女性観光客が激減 集団強姦事件で治安懸念高まる



インド合同商工会議所は、昨年12月中旬からの3カ月間でインドを訪れた女性観光客が前年同期比で
35%減少したとする調査結果を発表した。昨年末にニューデリーで起きた集団強姦事件以降、インド
の治安に対して懸念が高まっていることが要因とみられる。


先月末に発表された調査では、全国の旅行業者のうち1200社を対象に、取り扱い客数や収入の変化
を調べた。72%の業者が欧米などからの女性客のキャンセルがあったと回答した。
外国人客全体でも25%の落ち込みが確認されたという。

 

ニューデリーで女子学生(23)が集団で暴行され、死亡した事件後、インドでは女性の安全確保を
求める全国的なデモが起き、海外でも大きく報道された。
その後もインド中部でスイス人女性が集団レイプされるなど外国人女性が被害に遭う事件も相次いで起
きている。


→ http://www.asahi.com/international/update/0401/TKY201304010481.html



何が原因なんでしょうか。この記事を掲載するマスゴミも肝心の
原因を示唆する記事はありませんね。そこで引用しました。
やはりカースト制度が根強く国民の間に浸透しているのが原因の
ようですね。
それにしても余りに酷い社会ですね。とても21世紀の社会とは
思えません。


ダリットの女性たち



欧米での公共の安全と男女平等問題とは異なり、インドでは伝統的にジャーティ(Jati「出自」「生まれ」の意味)、
いわゆるカースト制度が社会に厳然と根付いている。

 

インドのカースト制度は問題を複雑にしている。「生まれ」によって決定されたジャーティは一生変更できず、
男女とも同一のジャーティの者と結婚する義務があるといった考え方が主流になっている。
また職業にも制約がある。低カーストは清掃業など限られた職業にしか就けない。

 

ダリット(Dalit 「不可触民」あるいは「不可触賤民」)は、インド階層社会の最下部に位置する人々が自らに
対して用いる呼称である。アチュート、アンタッチャブル、アウトカーストとも呼ばれカースト制度の外側に
位置づけられていて、ヒンドゥー教社会において最も差別される人々である。
ダリットの女性に対する、より階層の高い男性からの暴行は長い間続いてきた。

 

信じられないが不処罰である

 

昨年9月には、デリー首都圏に隣接するハリヤナ州の16歳のダリットの少女が、少なくとも8名の酔った上位
カーストの男性によってレイプされた。少女は「しゃべったら殺すぞ」と脅され、黙っていたという。
しかし男たちの1人が、そのレイプの様子を携帯電話で撮影して村中に流した。
映像は被害者の父親の目に触れ、父親はその後、殺虫剤を飲んで自殺した。

 

この事件は起訴されていない。被害者がダリットである場合、被害者自身やその家族が声をあげず、低階級層の
人々に対する当局の無関心も加わって、事件はうやむやのまま放置されることが多い。
いくつかの事件では、暴行犯は捜査が及ぶのを恐れて被害者を殺害している。

 

この事件は、ハリヤナ州で発生した一連のむごたらしいレイプ事件の1つだった。その犠牲者の一部は16歳未満
の子どもだった。

 

ハリヤナ州は保守的な地域である。最近のデリーでの集団暴行事件をめぐる前代未聞の報道以前に、ハリヤナ州
でレイプ事件が相次いで発生していたことは、地元の村の長老たちの無関心を暗に示している。

 

ハリヤナ州の多くの町村は、昔からあるそれぞれの「評議会」が実質的に支配している。男性だけがメンバーに
なれ、カーストには厳格だという。評議会支配がレイプ事件が多発する土壌を作っているとの指摘もある。
また地元幹部の「レイプ事件は同意の上」とする考え方や、地元の村の長老たちの無関心も非難を受けている。

 

「私は、女性は16歳までに結婚すべきだと考える。夫婦間の交渉で満たされればレイプ事件は起きない」と地元
評議会のリーダーのスーベ・シンさん(Sube Singh)はニュースチャンネルIBNLiveに述べた。

 

別の当局関係者は「最近は新聞や雑誌、テレビ、携帯電話にまで半裸の女性が氾濫し、青年を堕落させた。
これがレイプ事件の原因だ。ここはインドだ。欧州のようになってはならない」として若者に広がる欧米の
影響を非難した。

 

ハリヤナ州では、古くからの家父長的封建的な制度が強く残り、特に発展から取り残された農村地域では、レイプ
被害者が家族の恥を思い、対応の鈍い警察や法制度への不満もあり、自殺する場合も多い。

 

貧困層でレイプされた女性にとって、正義を重んじる社会は想像できない。ダリットの女性に司法の保護はない」
とコラムニストのカルパナ・シャルマさん(Kalpana Sharma)は、ヒンドゥー教の新聞に書いている。

 

ミズーリ州セントルイスにあるワシントン大学歴史学助教授シェファリ・チャンドラさん(Shefali Chandra)は、
ダリットなど低カーストの女性は、常により高位なカーストの男性から性的に利用できると考えられてきたと指摘
している。

 

「ダリットなど低カーストの女性の労働者としての存在は、性的な可用性をほのめかしている。カースト階層の構造
が常にセクシュアリティーを確保した女性(上位カースト貞淑な、妻/未亡人)と性的に利用可能であったダリット
など低カーストの女性の差異化や利害に関わってきた。カースト制度全体にとってそれが必要だったからだ」と
チャンドラさんは語った。

 

押しつぶされた人々

 

インドの人口は12億1,000万人(2011年国勢調査(暫定値))だが、公式統計によれば、ダリットは、厖大なインド人口の
約6分の1にあたる約1億9千万人とされる。これは日本の総人口よりも多く、ブラジルの総人口に匹敵する。

 

ダリットはサンスクリット語で「押しつぶされた人々」「困窮した人々」「抑圧されている人々」といった意味である。
ヒンドゥー教の厳格な社会階層の最下位を占有し、道路清掃やトイレ清掃などのインド社会で最悪の仕事とされる職業
を占め、貧困と社会的差別の中に置かれている。

 

ダリットは、カースト制度にすら属していないと軽蔑され、社会から取り残されている。また、社会慣習として高位の
カーストの人との個人的接触は禁止され、内婚集団として機能している。
またダリットは、住宅、教育、社会サービスへのアクセスも厳しく制限されている。

 

1947年4月29日、インド制憲議会は「いかなる形における不可触民制も廃止し、不可触民への差別は罪とみなす」という
宣言を行った。また、不可触民制(犯罪)法〔Untouchability(Offences)Act〕(1955年)と市民権保護法〔Protection of
Civil Rights Act〕(1976年)は、社会差別から不可触民を守るよう細かく規定している。
理論的にはダリットは、政府の立法による恩恵を受けるはずだ。

 

しかし議会で書かれた法律は、人々の態度を変えるためにほとんど役立っていない。頻繁に地元当局によって無視されて
いる。拷問、強姦、殺人など、上位カーストの人々や警察からの違法行為により、ダリットは虐待の最中にある。
そして多くの不満を抱えていても、ダリットが実際に法的手段に出ることはない。



→ http://news.livedoor.com/article/detail/7294117/