シナ 世界の工場から陥落

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「世界の工場」曲がり角 
中国製造業の失速鮮明




中国の製造業が変調をきたしている。
中国物流購買連合会が1日発表した11月の製造業購買担当者景況指数(PMI)が49・0と、
景況判断の分かれ目となる50を2009年2月以来、2年9カ月ぶりに割り込んだ。
中国にとって最大の貿易相手先である欧州の信用不安拡大が、輸出型の製造業に影を落とした。
中国共産党と政府が月内に開く中央経済工作会議で、景気対策や金融緩和策をどこまで打ち出せる
かに注目が集まる。

                   
11月のPMIは前月比で1・4ポイント下降した。
中国人民銀行中央銀行)は11月30日、08年12月以来、約3年ぶりに市中銀行から預金の
一定割合を強制的に預かる資金の比率を示す預金準備率を0・5%引き下げると発表したが、
市場予想よりも早いタイミングでの公表で、1日のPMI発表に先手を打つ狙いがあったとみられる。
中国の金融政策の軸足を、インフレや資産バブル対策から景気配慮に転換する方針を明確にしておいた格好だ。

 
製造業による輸出と投資は中国の経済成長エンジンで、先行指標であるPMIの悪化は国内総生産(GDP)
成長率のさらなる下降の予兆といえる。
同連合会のアナリストは「景気は拡大期から縮小期に移行した。経済成長率は下降を続けるとみられる」
とする厳しい見方も示している。

 
PMIは、同連合会が製造業28種の820社を対象に新規受注、生産、雇用や在庫、仕入価格、輸出、
受注残など11項目で調査している。
米供給管理協会(ISM)製造業景気指数の集計手法を使っており、中国の統計ながら先行指標として信頼性は
比較的高い。

 
広東省など沿海部の輸出産業は欧州からの受注が急減。PMIの項目のひとつである新規輸出受注指数は10月の
48・6から45・6に悪化した。
海外からの受注減少は原材料や部材の輸入の落ち込みにつながり、輸入指数も47・3と50を下回り、
輸出入ともに景況の鈍化が鮮明になっている。


中国の輸出の4分の1を占める広東省では深刻な影響が広がっている。
隣接する香港の企業が同省の中小製造業の中核。香港の経済団体、香港工業総会によると、同省に工場を抱える
約2万社の香港企業が経営危機に陥っており、来年1月下旬の旧正月前に、玩具や衣料品、靴、電子機器の4業種で
倒産が多発するとみて、警戒を強めている。

 
同総会では、欧州危機の前に、中国沿岸部における人件費の高騰と労働者不足が表面化していることも要因と指摘。
「中国の経営環境はますます悪化し、今後3〜5年は香港企業の倒産期に入る」との悲観的な予測まで打ち出している。

 
香港、台湾、日本など外資系製造業が競って進出した同省東莞(とうかん)市では、中小製造業の業績低迷で
工業団地が丸ごとゴーストタウン化するケースも出始めた。

 
輸出型の製造業は、人海戦術で安価に「メード・イン・チャイナ」の製品を作る前提条件が崩れ始めたところに、
最大の輸出先だった欧州の信用不安に追い打ちをかけられた。

 
PMI50割れで「世界の工場」は曲がり角にさしかかった。


→ http://sankei.jp.msn.com/world/news/111202/chn11120206480000-n1.htm


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まぁ、アレですね。
情報産業や先端機器産業がシナへ進出する条件として、ソフトや機器のソースの開示
を迫るような国ですからね。 もう、工場の進出先としてのシナは魅力が薄れたワケです。
法治国家ならぬ人治国家で、法律も契約の概念がほとんどない国に、誰が率先して
進出するのでしょうか。今後はベトナムあたりの東南アジアへの進出が多くなりそう
ですね。