日曜競馬 回顧

競馬



[産経賞オールカマー(G2)]


結局は人気3頭の決着でしたね。
馬の出足、行きっぷりを瞬時の判断で“逃げ”を選択した
横山典弘騎手は流石ですね。
勝利ジョッキー・インタビューで
「兎に角、馬がこのコースを良く知ってますよ。」
とコメントを出してましたが、なんのなんの、
横山典騎手こそ“競馬の流れと展開”を良くご存じのようで。


正直、1コーナーでハナに立った時点で50%
向こう正面で気分よくマイペースで走るのを見て80%
4コーナーを持ったまま先頭で回った時99%
中山マイスター・マツリダゴッホの勝利の確率を考えてました。



スタートをキメて、1コーナーまでにハナに立つと、
後は淡々と折り合って気分良くマイペースで逃げるだけ。
前後半の千米が 61.0−58.2 と、その差2.8秒
馬場を考えれば相当のスローペースに落としての、マンマの逃げ切りです。
嘗てのセイウンスカイほか、横山典騎手はホントに“逃げ”が上手ですね。
力強く迫力ある追込みも魅力ですけどね。
横山典騎手の大一番での逃げ(積極策)は、ペース配分も絶妙かつ変幻自在の
マジックとでも言いましょうか。 
セイウンスカイ菊花賞は未だに鮮明に覚えてます。
そえに、何故か後続からのプレッシャーを受けません(?)。



他の有力馬にとっては、横山典騎手というよりマツリダゴッホ
近走の調子に半信半疑だった面もあったのかもしれません。
誰もプレッシャーを懸けずに4コーナーまで、折り合ってマイペースで走れば、
もうこの馬の勝利は約束されたものです。
これで同一重賞(G2)3連覇! 立派ですね。
有馬記念が今から楽しみです。



これで、サンデーサイレンス産駒で、同産駒は初年度産駒がデビューした
1994年以来16年連続でのJRA重賞制覇となりました。
これも大記録ですね。
あと、藤沢和雄調教師のJRA1000勝達成も、これまた偉業ですね。



ドリームジャーニーも流石でしたね。
斤量も少しは応えたでしょうが、こういう中山外回りコースのような
ダラダラしたコースは、不向きな感じがしましたね。
シンゲンは上がり馬ながら、初のG1級との対戦としては、
まぁ収穫はあったと思います。
この馬も広々とした直線が長いコース向きの馬なのでしょう。
天皇賞(秋)へ、堂々と挑戦する資格はあります。



しかし、配当は安目に転がりましたが、◎マツリダゴッホから
馬連5点を流して、相手5頭が2〜6着を占めたのは、
ちょっと気分がいいですね w




[神戸新聞杯(G2)]



先週のセントライト記念然り、これまでは春のクラシック組が
秋を迎えても、まだ優位に立っていることが証明されてました。
当然、このレースでも、その傾向が反映されると思いましたが …。
ダービーTR・プリンシパルSが4着、その後オープン特別を勝ち、
ラジオNIKKEI賞でトップハンデ57キロを背負っての僅差4着。 
これを“春の実力馬”勢力に加えるにはちょっと抵抗がありましたねぇ。 
所謂“裏街道”ですから。 しかし・・・。
2.24.2のレコードは別に驚くには値しませんが、
上がりの33.7は出色ですね。 中団後方からの直線一気です。
ゴール前も余力があったように見えました。
マンハッタンカフェ産駒だけに、菊花賞で一躍有力馬になりましたね。



2着リーチザクラウンの逃げは、絶妙のペースでしたね。
千米通過60.3 
前後半6F 1.12.5 − 1.11.7 その差0.8
馬場と距離を考えれば、絶妙な平均ペースですね。
流石に武豊騎手です。 
リーチザクラウンが一番その力を発揮出来る展開です。
リーチザクラウン自身も2.24.5で駆けてますので、
伏兵の一発に屈した結果になったのは残念ですねぇ。
菊花賞でも逃げ・先行策で有力馬の1頭でしょうが、
これ以上距離が伸びる淀三千米(外回り)はどうでしょか? 
強力に先行して後続馬になし崩しに脚を使わせ、「肉を切らせて骨を断つ」
ような競馬をする程の力はないでしょう。
淡々とスローで折り合いならが先行して、直線では後続を寄せ付けない
末脚を使えることもないでしょう。
セイウンスカイほど力強くない馬だけに、菊花賞は少々疑問符ですね。
マイナス18キロの馬体重は、どうでしょう。
パドックでも落ち着いてましたし、特に細く(小さく)は見えません
でしたので、こんな感じでもOKなのでしょう。
ただし、この馬体重の激減での激走は、“この次”に響く可能性は
否定出来ません。 このヘンが怖いところです。
この馬を高く評価する名伯楽・橋口師も悩ましいところです。
菊花賞は「?」で、府中二千での天皇賞(秋)を制するほどの
中距離でのスピードはない、・・・と。



3着セイウンワンダーは、ペースを考えて先団に着けた福永騎手の
好騎乗です。 距離も克服して、この先の選択肢が広がりました。
4着アンライバルドは、道中は中団に着けましたが、口を割ったり
岩田騎手が、やや立ち上がり気味で必死に抑えてまして
結果、その折り合いを欠いたロスが、最後の直線で伸びなかった
要因なのでしょう。 菊花賞には距離不安を残しましたね。
あと、一瞬の末脚が持ち味ですので、直線の長いコースは
脚の使い処が難しそうですね。



今日の結果を見る限り、自在で器用さを兼ねたナカヤマフェスタにも
展開次第でチャンスがありそうですね。