『霧笛荘夜話』(浅田次郎著・角川文庫)「第5話 花の咲く部屋」

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家庭の事情で高校へは行けずに、北海道日高から東京下町の造花工場へ就職した花子。
上京の際に花の種を持参するほど花が好きで、心根優しい花子だが、
その優しさが結果的に、何かと自分を苦しめることになってしまう。 自分を主張するのも苦手 ...。
ある時、あたかもそんなトラブルすら予定調和の如く、実兄が工場主を刺してしまい逮捕。
行き場を失った花子は、銭湯で出会ったオナベ(女)の元へ行くが ...。