日曜競馬 回顧

競馬

[東京優駿 日本ダービー(G1)]


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7,398頭の頂点に立ったのは、シャフリヤールでした。
第88代ダービー馬です。
エフフォーリアとの叩き合いになったゴール前は、凄かったですね。
シャフリヤールは、この馬1頭と目標をエフフォーリアに定めて、
この馬をマークする形でレースを運びました。それが功を奏した感じ
でしょうか。これまでのダービー2勝の経験も、騎乗に最大限活かせ
た感じです。


展開ですが、前後半が1:12.7-1:09.8の完全なスローペ
ースでした。というか、後半の1:09.8は早くね?レースの上が
りが33.9ということも、後半だけの競馬だったことが分ります。
シャフリヤールとエフフォーリアがほぼ同じ位置に構えて、上がりが
伴に33.4だったことを考えると両馬の能力には、差がほとんどな
いことが挙げられます。違いは、ダービー2勝の騎手とそうではない
騎手との腕の差ですね。


エフフォーリアは1角を無事に回って、先団のいいポジションを取れ
たと思いきや、向こう正面あたりから、実に厳しいマークに合ってし
まい、外には出せずに、位置を後退せざるを得ませんでした。結果的
にはこれが痛かったですね。出来れば直線を向く時には、4~5番手
で回り、直線で確実な末脚を繰り出してゴールに向かいたかったと思
います。


サトノレイナスは、スローペースで掛かり気味に行きたがって、2コ
ーナーでは既に先団後ろでした。ルメール騎手はいいポジションを取
れたと回顧してました。が、それでは収まらずに、3角3番手で4角
では先頭に立つ勢い。結果的には、この奇策が裏目に出てしまいまし
た。桜花賞のようなレースをすれば、どうなるか分らなかったと今で
も思いますね。折り合いを放棄して、馬の行かせるままにでは、新人
ジョッキーでも出来ます。サトノレイナスから買った人は、4角で半
ば、諦めたのではないでしょうか。


牡馬は皐月賞(中山2000m)→ダービー(東京2400m)路線が王道で
すが、牝馬の場合はマイルしか経験したことがなく、いきなり牡馬に
混じっての日本ダービーでは、可哀想な気がします。ウオッカの場合
は、後に天皇賞安田記念を勝ちG1・7勝を挙げたほどの名牝。さ
らに最大のライバルはダイワスカーレットであり、何から何までソダ
シ=サトノレイナスコンビとは違いました。


3回目のダービー制覇をした福永騎手ですが、日曜のサンスポ紙上で
「これまでダービーを2勝した経験則から、十分に1着を狙える器」
と断言。決して大言壮語を語る人柄ではなく、ダメな時はダメと伺わ
せる発言をするだけに、この断言を重く受け止めざるを得ませんでした。
このシャフリヤールでの追い切りを含めた騎乗から、ワグネリアン
コントレイルに似た何かを感じ取っていたのでしょう。
名手、名馬を知る、とはこのことかもしれませんね。
というわけで、3連単のみエフフォーリアと同じ買い目で買いました。
12頭に流しました。中にはどちらが1着でも、数百万円馬券もあり
ました。買い目は多く、配当は 500倍だけに、たいした儲けにはなり
ませんね。

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