菅政権が無観客でも東京五輪を
開催したい本当の理由
(前略)
飯田)一方で、オリンピックがどうなるのだろうということですが。
篠原)海外で「日本政府が東京オリンピックの中止を検討している」という報道
が妙な形で出ましたけれど、私がいま取材している感じでは、政権幹部は「たと
え無観客でもいい、一部の国が来なくてもいいから、何としてでもオリンピック
はやりたい」という感じです。その心は「このコロナの鬱々とした状況をオリン
ピックで一掃して、いい雰囲気にして解散総選挙に臨みたい」ということです。
飯田)やはりそこと連動して来ると。衆議院議員の任期は2021年10月ということ
になっていますが、オリンピック・パラリンピックが終わるともう9月くらいですか。
篠原)パラリンピックが9月5日くらいに終わりますからね。そうすると「9月は
総裁選をやって、総選挙」というのがいまのメイン・シナリオです。もし、オリ
ンピックが中止になろうものなら、「総理を変えて空気を変えよう」ということ
も出かねないのではないかということを、政権幹部は心配しています。その政権
幹部は、「もしオリンピックが中止になったら即、総裁選をやる」とも言ってい
ます。
飯田)前倒しでやってしまうと。
篠原)いま総裁選をやっても、「菅総理以外に勝てる人はいないだろう」という
強気な姿勢なのです。
支持率が2割台になると赤信号~しかし党の執行部に「反旗を翻す」というマイ
ンドはない
飯田)それは支持率とも連動して来ますか?
篠原)そうですね。いま各社の世論調査の支持率は3割台です。これが2割台に
なると赤信号ということになります。以前の自民党であれば、「菅おろし」と
すぐ言われました。ところが以前とは自民党の体質が違うのですよ。そういう
のは大体若手が声を挙げるのですが、いまの若手は2012年の当選以降、ずっと
安倍政権のもとでやって来た人たちですから、党の執行部に反旗を翻すという
マインドはないし、そういう経験をしたことがありません。かつての2000年代
後半の「安倍おろし」、「麻生おろし」を経験した人はいちばん若くても2005
年当選、当選5回生以上です。
飯田)なるほど。あの当時、安倍おろし、麻生おろしをしていた若手の人たち
というのは政治改革、政権交代という流れの90年代を知っている人たちだった
りすると。そうすると執行部というのは、意外と脆弱なものだというのがわか
っていたりする。
篠原)そういう感覚が受け継がれていない。それはいいことなのか、悪いこと
なのかわかりませんが。かつての自民党とは違うなという感じがします。
(後略)
党利党略で、私利私欲でこのコロナ禍の最中、オリンピックをやるのかね?
当然、莫大な国費で。少なくても私の周囲には、この夏に五輪を開催すると
思っている人はいませんけどね。偶然か? 皆さんの間ではどうでしょうか。
特に悪いのが、森喜朗。東京五輪開催が政治生命の総決算なんて言ってる。
公共的な使命なら兎も角、自分の都合で国費を無駄使いするんじゃねぇよ。
五輪を開催しないと経済が破綻する?もう破綻一歩手前ですがな。
そんなことよりも、おバカな某都知事は、五輪開催中に医師・看護師など
医療従事者を1万人動員すると言ってますが、心の底から馬鹿じゃないの。
新型コロナウイルス陽性患者が、病院どころかホテルなどの宿泊施設にも
入れられなくて、医師の治療を受けられずに、自宅で死んでいるのが現状
でしょう?そんなことをお構いなしに五輪開催を優先させるわけ?
狂ってるよね。