制裁にならない

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北朝鮮瀬取り」 米、安保理に制裁破り通告 
26カ国連名 輸出中止を要求


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3月20日、東シナ海の公海上で「瀬取り」を行ったと疑われる北朝鮮タンカー
(左)と船籍不明の小型船舶(防衛省提供)


米国の国連代表部は、北朝鮮が洋上での違法取引「瀬取り」を今年
も繰り返し、安全保障理事会の制裁決議の上限を超えた石油精製品
を密輸しているとの報告書を安保理北朝鮮制裁委員会に提出した。
提出は11日付。安保理外交筋が明らかにした。米国が作成した報
告書に日本、韓国、英国など25カ国が署名し、連名で提出した。

 
安保理は2017年12月、北朝鮮の石油精製品の年間輸入量を50
万バレルに制限する追加制裁決議を採択した。報告書では、今年に入
り70回超の瀬取りの事例を確認したとし、制裁決議に違反して上限
輸入量に達している可能性が高いと指摘。国連の全加盟国に対し、北
朝鮮向けの石油精製品の輸出中止を通知するよう制裁委に求めた。

 
米国の輸出中止要請に対し、安保理理事国は18日までに異議を申し
立てることができる。北朝鮮の後ろ盾で石油精製品の供給源である中
国とロシアが反対する可能性がある。

 
安保理外交筋によると、北朝鮮瀬取りの方法により昨年1年間で上
限の7倍となる約350万バレルの石油精製品を輸入したとみられ、
今年も昨年と同じペースで洋上の密輸取引を続けていると警戒を強め
ている。


一方、米国のビーガン北朝鮮担当特別代表が12日、ニューヨークを
訪れ、安保理理事国の代表と日韓の国連大使を集めて北朝鮮情勢に関
する会合を開いた。シンガポールでの初の米朝首脳会談から1年とな
るのに際し、米国の北朝鮮政策を説明し安保理決議の履行の重要性を
確認したとみられる。会合後、日本の別所浩郎国連大使は「現状の米
国の認識を教えていただいた。内容については控えたい」と話した。


www.sankei.com


中国の北朝鮮に対する認識は、あくまで保護国であり、現代版の宗主国
気取りといったところか。
ロシアの北朝鮮に対する認識は、対米外交に対するカードの一つであり
輸出品が原油くらいの国にとって貴重な輸出先、といったところか。
中国とロシアが北朝鮮側に立てば、米国主導の国連の制裁措置も、絵に
描いた餅になってしまいます。