人気急落 プーチン氏

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6日もモスクワで反政府デモ 
プーチン首相、政府人事刷新を表明


ロシア下院(定数450)選挙での大規模違反疑惑をめぐり、首都モスクワの中心街では前日に続いて
6日も反政府デモが行われたほか、クリントン国務長官が批判を展開するなど余波が続いた。
与党「統一ロシア」の議席大幅減という事態を受け、双頭体制の継続というクレムリン(大統領府)の
戦略がどう推移するかが焦点となりつつある。一方、政府は首都に内務省の軍部隊を配置。
デモ封じ込めに武力行使も辞さない姿勢を示した。

 
インタファクス通信などによると、モスクワ中心街の広場で6日午後7時(日本時間7日午前0時)に
始まった無許可の反政府デモで、警察当局はデモの指導者ら50人以上を拘束したもよう。
野党支持者の間ではソーシャル・メディアのフェイスブックを通じてデモ参加の呼びかけが広がっていた。
現場には与党支持者数千人も駆けつけた。

 
クリントン長官は6日、訪問先のリトアニアビリニュスで、「選挙は自由でも公正でもなかった」と
厳しく批判した。これに対し、露下院のコサチョフ外交委員長が「まったく受け入れられない」と反発
するなど、対立が深まりつつある。

 
こうしたなか、プーチン首相は6日、与党が下院選で77議席を減らす事実上の大敗を喫したことについて、
「(与党は)国が置かれた状況に自ら責任を負った政治勢力であり、(勢力後退は)避けがたいものだった」
とし、来年3月の大統領選の後には政府や地方首長の人事刷新が必要だとの認識を示した。
自ら出馬表明している大統領選に向けて世論の理解を求めたものとみられる。


ただ、首相は5月に旗揚げした親プーチン国民運動体「全ロシア人民戦線」に大統領選での支援を求めたほか、
首相の報道官が英BBCとのインタビューで「プーチン氏と統一ロシアの人気は別のものだ。政党所属の政治家
ではなく独立した政治家であり、政党との直接の関係はなかった」と述べるなど、統一ロシアと距離を置くかの
ような言動も出ている。

 
与党を率いて選挙戦を戦ったメドベージェフ大統領は5日、「(与党は)集められるだけの票を獲得したし、
選挙は規則通り公正に行われた」と述べた。
リベラル派を掲げている大統領が大量の違反が指摘される選挙を正当化したことで、イメージダウンは避けられない
との声も出ている。


→ http://sankei.jp.msn.com/world/news/111207/erp11120701360000-n1.htm



政府関係者の賄賂や不正がロシア時代から脈々と続いていて
経済格差もソ連時代より開いているようでは、政府に対して
不信感、不支持も仕方のないところ。
共産党がその反体制派の受け皿になっているのも、その証左ですね。
現政権は対外的にはマッチョにイメージを与えることにより
関係国の眉を潜ませ、国内的には反政府デモに内務省所管の
軍部を投入するありさま。
プーチン氏が大統領に返り咲いたら、国内の不満を抑えきれる
のでしょうかね。