日本人と日本の国益を守れ!

競馬

櫻井よしこ 菅首相に申す】
公開こそ国益だった


尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件のビデオ映像をネットに流出させたと名乗り出た第5管区
海上保安本部の職員を、警視庁は国家公務員法守秘義務違反の容疑で逮捕する方針との
ことだ。


だが私は、反射的に問うてしまう。
それでは、あの中国人船長はどうなのかと。
領海侵犯、2度の体当たり、自らの犯罪についての反省なき否認。
どれをとっても日本国の法律に基づいて粛々と罰すべき容疑だった。にもかかわらず、
無罪放免である。

 
弁護士出身の人物が政府中枢に座ると、こんな本末転倒が常態となるのか。
今も海保に寄せられる圧倒的な支持は、菅政権の下に出現したこの本末転倒状況への戸惑い
でもあろう。

 
しかし、それでも菅直人首相は、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件に関する自らの対応について、
10日、衆院予算委員会で述べた。
「確かに百点満点とは言わない。しかし、冷静に対処したということで、歴史に堪える対応を
現在もしている」

 
わが国首相は自らを客観的に見ることができないのである。
いま9割を超える国民が、「民主党政権の外交・安全保障政策に不安を感ずる」と答えている。
国民が首相や仙谷由人官房長官に日本を任せていてよいのかと不安に駆られる理由は、まさに
首相が自負した「歴史に堪える対応」が、実は、徹頭徹尾、無策を通すことに他ならないと
見抜いているからだ。

 
首相、官房長官の無策と狡智(こうち)を抉(えぐ)り出したのが9日に報道された仙谷氏作成
の「厳秘」資料だった。
同資料は9日の衆院予算委員会の最中、仙谷氏が首相に見せたものである。

 
そこには尖閣沖の中国漁船衝突事件の映像を一般公開することの「メリット」として「中国による
日本非難の主張を退けることができる」などとし、「デメリット」は「流出犯人が検挙・起訴され
た場合、『政府が一般公開に応じたのだから、非公開の必要性は低かった』と主張し、量刑が下が
るおそれがある」「犯罪者を追認するに等しく、悪(あ)しき前例となる」などと書かれている。

 
たしかに、中国国民は事件当初から事実とは正反対の情報を信じ込まされている。
海保の船が中国漁船を取り囲み、2度にわたって体当たりするなどの手荒な行動に出たと教えられ、
それが日本憎しの激しい感情の大きな要因となっている。

 
事実とは正反対の同情報は、周知のように中国共産党のメディア、「新華社」が伝えた。
彼らはご丁寧にも、「海保の巡視船の攻撃的体当たり」を説明する図までウェブサイトに載せた。
「日本に非あり」という捏造(ねつぞう)情報を広めたのは中国政府なのである。


したがって、映像公開によって中国の誤っている主張を退けることができるという仙谷氏の分析は
正しいし、当然、日本は国家として、日本にまつわる歪曲(わいきょく)情報を是正するためにも、
直ちに映像を公開すべきだった。
それが国益である。そこで問うべきは、なぜ菅、仙谷両氏は公開を渋り続けるのかということだ。

 
10日の衆院予算委員会ではこの件を自民党小泉進次郎氏らが取り上げた。
いったん流出したものをなお公開しない理由を、仙谷氏は「犯罪組成物件の可能性のあるものを
政府が自ら公開する」ことは現時点で最大のデメリットだと述べた。
首相も、公開すべきではないのは「日本は法治国家だから」と述べた。

 
両氏がそれほど、法律にこだわるなら、国民として再度、問い質(ただ)したくなるのは、
冒頭でも触れた中国人船長の無罪放免である。
さらに、あくまでも中国の非を隠し通そうとするのはなぜか、ということだ。

 
仙谷長官はビデオ映像を「犯罪組成物件」と表現した。前後の発言から考えて、この「犯罪」は
中国人船長の領海侵犯ではなく、ビデオ流出を指していると思われる。
仙谷氏も首相も、今回の領海侵犯事件を領土領海という国家主権の問題としてとらえていないため
に、問題の本質を見損なうのである。
問題にすべき中国の領海侵犯をまるでなかったことのように論ずることをやめ、国民に事実を
知らせることを拒絶して、ひたすら、「流出犯人」の「量刑が下がるおそれがある」として、
映像の公開を拒否し続けるのもそのせいだ。

 
仙谷氏は、自らの指示に従わない人物がよほど嫌なのであろう。公開を迫る声に対して、10日、
こう述べた。
「(メディア側に)中・長期的国益よりも、今、映像を流し(報道し)たいというビジネス的
欲望がある」「それで(公開しない)われわれに批判的になる」

 
絵に描いたような問題のすり替えである。
中国に言うべきことも言わず、中国の圧力に狼狽(ろうばい)し続ける菅内閣の対中外交は卑怯
(ひきょう)者の外交である。歪曲情報を修正しないのみならず、海保職員の量刑を減じないよう
智恵を巡らすことは国益を考えないことに等しい。
加えて、そのメディア批判は、菅政権が自身を反省することのない驕慢にすぎる政権であることを
示している。



→ http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101111/plc1011110346005-n1.htm


さすが、櫻井よしこ女史。
我々が言いたいことを判りやすく丁寧に論じてますね。
尖閣諸島の問題、ガス田「白樺」の問題、引き続いている日本の排他的
経済水域におけるシナ船籍の航行・・・。
何故か日本政府はいずれの問題にも逃げ腰かつ及び腰です。
売国奴国賊である仙石氏の頭の中はどうなっているのでしょうかねぇ。
日本・日本人の安全と国益よりも、シナのそれを代弁している気がして
仕方ないですね。 どうしょうもない野郎です。
動画を流したとされる憂国の国士が、訴えられるなら嘆願書を出すつもり
です。 減刑ではなく“無罪”の嘆願書です。
恐らく日本中の祖国・日本の未来を憂慮する方々からも、嘆願書への
署名が届くことと考えられます。
もし、仮にこれで重罪になったとしたら、世界は日本を「シナの糞狗」
という認識を持たれてしまうでしょう。



それでは、振り返ってみましょう。


尖閣諸島衝突ビデオA
※1分15秒あたりから注目!


尖閣諸島衝突ビデオB
※1分13秒あたりから注目!