小沢氏の国家観は危うい
民主党代表選で、小沢一郎前幹事長はこれまでほとんど争点にならなかった「国のかたち」
をめぐる問題に言及した。
一つは、皇位継承を男系男子に限っている皇室典範について「男系の男性にはこだわって
いない」と述べ、女性天皇を認める考えを示したことだ。
過去に女性天皇は在位したが、全員が父方の祖先に天皇を持つ男系だった。
女系を認めるのはその歴史を根底から変えることになり、重大な問題だ。
小沢氏は昨年暮れ、天皇陛下と習近平中国国家副主席の特例会見を、当時の鳩山由紀夫内閣
とともに強引に実現させたことでも知られる。
天皇と外国要人の会見は1カ月前までに申請が必要というルールを無視したものだった。
この時、小沢氏は「内閣が判断したことについて、陛下がその意を受けて行動なさることは
当然のことだ」と述べた。内閣による天皇の政治利用を正当化した不適切な発言である。
時の内閣が天皇を意のままに動かせるかのような傲慢さもうかがえた。
民主党全体にも言えるが、特に小沢氏の皇室に対する姿勢には、極めて危ういものがある。
小沢氏は「靖国神社に『A級戦犯』を合祀すべきでないと以前から申し上げている」と
分祀論を唱えた。
「A級戦犯」は東京裁判で刑死した東条英機元首相ら戦争指導者を指す連合国側の用語だ。
また、菅直人首相も「A級戦犯」合祀を閣僚が靖国参拝しない理由に挙げている。
しかし、昭和28年の国会で「戦争犯罪による受刑者の赦免決議」が全会一致で採択され、
国内法では戦争犯罪者ではない。
一方、小沢氏は永住外国人への地方参政権付与について「私個人は認める方向でいいが、
議論が分かれているのでさらに議論する必要がある」と語った。
この問題では、菅首相は「民主党は前から実現に努力してきた。その姿勢に変更はない」
と述べている。
「A級戦犯」合祀は、中国が日本の首相の靖国参拝に反対する最大の理由だ。
外国人参政権は、韓国や在日本大韓民国民団(民団)が強く求めている。
中韓両国に過度に配慮する姿勢は、両氏ともあまり変わらないようだ。
10日に民主党有志が主催する討論会で、両氏は国の根幹にかかわるこれらの問題について、
具体策をより明確に語るべきだ。
→ http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100910/elc1009100346000-n1.htm
以前から思っていたんですが、小沢氏の“豪腕”って単に礼節を欠く行為が
目立つってことじゃないでしょうかねぇ。
まさにキ○ガイに刃物って感じ?
政治・経済とも困難な立場にある現在の日本の宰相に、政策音痴で政局のみの男は
必要ありませんね。 かといって菅氏を支持する気もありませんが・・・。
“政治とカネ”で失脚した男と参院選挙で負けた男同士の一騎打ちの泥試合。
双方遺恨が残るのは確定的な最低レベルの政争ですね。