高校野球、たけなわ中の悲劇 …

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『“素人”同然の教諭が運転…地方高校の危険バス事情』
柳ケ浦高野球部員43人死傷


全国高校野球大分県大会の開会式に向かっていた私立柳ケ浦高野球部の
控え選手ら47人が乗った大型バスが高速道路で転倒し、
部員1人が死亡、42人が重軽傷を負う惨事が起きた。
運転していたのは大型免許を持つ野球部副部長の教諭。
スポーツに力を入れる地方の私立高では、部や学校がバスを保有
教諭が生徒らを乗せて走る光景がごく当たり前だが、
関係者の間では危険性を問う声が以前からあがっていた。

 

今回の事故で、大分県警はバスを運転していた野球部副部長で同校教諭の男(26)を
自動車運転過失致傷容疑=過失致死に切り替え=で現行犯逮捕した。

 
容疑者は調べに対し、
「一緒に出た(レギュラー組の)バスより遅れてしまい焦っていた。スピードを出し過ぎ、
ハンドル操作を誤った」などと供述。
大型免許は昨年6月に取得したばかりで、普段は野球部寮と約3キロ離れた練習場間を
運転していたが、遠出の経験はあまりなかった。事故当時、現場付近は雨も降っていた。

 
大型バスの運転は“素人”同然の先生が、満員の生徒を乗せて雨の高速を走っていたわけだ。
このこと自体驚きだが、ある自動車教習所の検定員はさらに耳を疑うような事実を指摘する。
学校の大型バスに生徒を乗せて運転するために必要な「大型一種」免許は、
プロのバス運転手が持つ「二種」と異なり、トラックでの練習だけで取得できるというのだ。

 
「学校の送迎バスは路線バスなどと異なり、運賃の収受をするわけではないため、
大型一種免許だけで運転できる。大型一種は、荷物を積んでいないトラックの練習を
20時間程度こなせば誰でも取得できるが、そもそも人と荷物では運転の心構えが
まったく異なるうえ、トラックとバスは車体の構造が違い、運転の仕方も全然違う。
先生たちは、生徒を乗せながら公道でバスの練習を重ねているようなものです」

 
二種免許の取得には学科や応急処置の講習が19時間、実際のバスを使った実技29時間が加わり、
試験場での試験もある。一種とは比べものにならないほど厳しいのだ。
また、学校のバスは旧式車両を使用するケースが多く、シートベルトが設置されていないこともある。
柳ケ浦高校の悲劇はまさに、この2つが重なったことによるものだった。

 
自身も大型免許を取得し、40年以上、毎週末に生徒を乗せてバスを運転してきた
小嶺忠敏・元国見高サッカー部監督(現長崎総合科学大教授)は、
「運転していた教諭も犠牲者の1人」
と指摘する。

 
「地方校の遠征は大人数で長時間に及ぶため、バスでの移動は不可欠です。
先生たちはみな自腹で大型免許を取得し、ボランティアでハンドルを握っているが、
休養はほとんど取れず肉体的にも精神的にもギリギリの状態。
資金的に外部に委託するのが無理なら、日当制でプロの運転手と契約するなどの
対策を講じないと、再び同じ悲劇が起きます」

と話している。


→ http://www.zakzak.co.jp/top/200907/t2009071433_all.html



まぁ、野球に限らず中・高校生の運動部に付きものなのが遠征。
電車・バスなどの公共交通機関を使用出来れば、それに越した
ことはありませんが、少し都市部を離れると車は必需品です。
1時間、30分に1本のバスはアテに出来ません。
教諭の部活顧問は、一般的には気付かない色々な問題がありますからね。
例えば、土日は部活で潰れても代休は取れずに、平日は通常業務。
そりゃ疲れますわな。 特に夏なんかは …。
そりゃ好きでやってるんだろッ!というご意見もありましょうが、
例え好きでやってても、彼らも皆と同じで家族も趣味も肉体的限界も
あるのですから。 
ましてや、なり手のない部活顧問を押しつけられた際には …。
私は小・中学時代は野球部、肩を壊したので高校時代は柔道部でしたので
土日、夏休みなど休日返上で部活のために出て来る先生方のご苦労は、
少しは知ってるつもりです。


ところで、部活の顧問って、給料に結び付くのでしょうか?
ググッてみますと、あ、やはりほとんどボランティアですね。
→ http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2445657.html


日教組がどんな考えかは知りませんし、知りたくもありませんが
中・高校の部活を支える教諭には、何がしかの支援があっても良いのでは
ないでしょうかね。
次の犠牲者が出る前に ・・・。


朝日、毎日あたりも、このヘンをきちんと掘り下げて報道しろよ!