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安倍晋三首相を通じて国際社会を
学ぶトランプ米大統領



トランプ米大統領安倍晋三首相を通じて国際社会を学び、各国首脳は首相を通してトランプ氏
を知る−。大げさに言うのではなく、こんな構図が生まれつつあるのではないか。

 

「安全保障面ではマックス(最大限)で取れた。日米共同声明は完璧だ。尖閣諸島沖縄県石垣市
日米安保条約第5条の適用範囲であることを、日米首脳会談の文書に入れたのは初めてだ」

 

安倍首相は10日夜(日本時間11日午前)、米南部フロリダ州のパームビーチで、首脳会談の
成果をこう周囲に語った。

 

この日はトランプ氏の別荘で夕食会も開かれ、翌11日には、祖父の岸信介元首相以来である日米
首脳同士でゴルフもプレーした。トランプ氏との対話の時間はたっぷりあった。記録に残らない
機微にわたる会話もできただろう。安倍首相は、さらにこうも続けた。

 

「中国、北朝鮮、ロシアについてはこれから話をする。それと韓国もだ。韓国や慰安婦問題に関して
率直に、事実を伝える最大のチャンスだ」

 

安倍首相が4年前に訪米し、当時のオバマ大統領と初会談した際は、米側の対応は冷ややかで警戒的
だった。米国は歴史問題ではまず中韓の主張に耳を傾け、日本の説明をなかなか受け入れようとは
しなかった。

 

オバマ氏が安倍首相に親愛の情を示すハグ(抱擁)をするまで1年半かかったが、トランプ氏は首相
ホワイトハウスに到着するといきなりハグしてきた。潔癖症で知られ、普段は握手すら嫌がるトラ
ンプ氏の驚きの行動だった。


オバマ氏の時とは対照的だよ、それは」
安倍首相はこうも漏らした。トランプ氏は「次(の訪米時)はホワイトハウスに泊まってくれ」とも
言ってきた。政府筋はこんな見方を示す。

 

「政治歴も軍歴もなく外交・安保に詳しくないトランプ氏は、安倍首相を相談相手にしたいのだろう」
安倍首相自身も、頼りにされているとの感触を受けている。それはやはり、首相が世界のリーダーの
1人としての存在感を高めてきたことが大きい。

 

第2次政権発足以降、4年以上がたつ安倍首相は、すでに先進7カ国(G7)ではドイツのメルケル
首相に次ぐ古参であり、内閣支持率が6割を超えるなど国内の政治基盤も強い。

 

ロシアのプーチン大統領はどんな人物か。中国の習近平国家主席は何を考えているのか。欧州連合
(EU)とのつき合い方は…。これらの諸問題について何でも答えられる人物は、トランプ氏にとって
安倍首相のほかにはそうはいないだろう。

 

逆に各国首脳も、すでに「未知」の存在であるトランプ氏の正体を、安倍首相に尋ねる状況が生ま
れている。今回の日米首脳会談と一連の対話は、そんな時代の始まりを告げるものとなりそうだ。


http://www.sankei.com/premium/news/170212/prm1702120038-n1.html


まぁお互いがお互いの期待に沿えるようにしましょう。