中国「影の銀行」新たに８５０億円回収危機 デフォルト懸念さらに
中国山西省で経営不振に陥っている民間の石炭会社が「影の銀行（シャドーバンキング）」を通じて
借り入れた資金の返済ができなくなっている問題で、中国証券報は１５日までに、国内の別の信託会社
６社も総額で５０億元（約８５０億円）をシャドーバンキングとして同社に貸し付けていることが
新たに分かったと報じた。
この石炭会社は聯盛能源集団。吉林省の信託会社１社が貸し付けた９億７３００万元のうち、少なくとも
２億８９００万元がすでに回収不能に陥っている。
これに加え、長安国際信託など国内の信託６社がこの聯盛能源向けに投資するとして高利回りの金融商品
を組成、国有商業銀行を通じて個人投資家向けに総額で５０億元分を販売していたことが明らかになった。
同紙によると聯盛能源は３００億元以上の負債をかかえている。中国当局や国有銀行などが救済に乗り出さ
ない限り、判明している分だけで約６０億元が数カ月内に償還期限を迎えて焦げ付き、高利の金融商品が
デフォルト（債務不履行）に陥る懸念があるという。
中国でデフォルトが連鎖すれば、国際金融市場で投資家心理が悪化し、世界同時株安や新興国通貨安などを
招く恐れもある。
→ http://sankei.jp.msn.com/world/news/140215/chn14021520130004-n1.htm
まぁシナ政府の出方が問題ですな。
対外的面子が潰れるのを何よりも嫌う中共政府ですので
このような些細な負債額なら問題はなく、国有銀行を動員
してでもデフォルトは避けるでしょう。
問題はこの後ですね。表と闇の理財商品の総額ですね。
デフォルトは個人を直撃しますので、それが反政府化するのも
目に見えていますよね。
また、海外のシナを見る目も変わってきます。
シナ経済の原動力は、公共事業と高利回り商品の両輪による
バブルでしたって。
勿論、世界経済に与える影響は大きいでしょう。
脱シナには時間がかかりそうですね。
ロイターも高利回り投資商品「理財商品（ＷＭＰ）」には
懐疑の目を向けています。
中国人民銀行（中央銀行）は１３日、商業銀行が運用、販売する高利回り投資商品「理財商品（ＷＭＰ）」
に関し、債券投資に対する新たな規制を公表した。銀行が簿外に保有する資産のリスクを抑制することが
狙いとみられる。
ＷＭＰは短期投資商品で、銀行は顧客の代わりに運用を行う。それ故、原則としては資産価格が下落した
時に損失を被るのは顧客側だ。
ただ、アナリストによると、銀行はＷＭＰの投資対象である融資や債券など、簿外で保有する資産の
リスクにさらされている。リスク要因の一つは、ＷＭＰの償還が短いのに対して、投資対象の資産が
長期の債券や融資であるため、償還が一致しないことだ。このため、銀行は頻繁に、償還期限を迎えた
ＷＭＰのために自力で資金を調達することを迫られる。
中国の銀行規制当局によると、銀行が運用するＷＭＰの総額は９月末で９兆９０００億元（１兆６３００億ドル）
となった。ＷＭＰの投資対象に銀行間取引の債券が占める割合は小さい。
人民銀は、新規制が「商業銀行のＷＭＰによる銀行間（債券）市場への投資を標準化する」意図があるとした。
規制当局は、銀行が簿外のＷＭＰ勘定が一時的に資金不足に陥った際に、バランスシート上の資産を動かして
穴埋めする行為について特に懸念している。
このため、新たな規制では銀行はバランスシート上の資産と簿外に保有する資産を厳格に分けることが求められる。
ＷＭＰの資産を上海の銀行間市場で取引されている債券に投資する場合、銀行は商品ごとに別々の口座を設ける
必要がある。複数の銀行が１つの商品を運用する場合はこの例外となる。銀行はこの口座を銀行間市場のコン
ピューターシステムにつなげて取引する必要がある。
規制は１月２６日付で、直ちに発効した。
銀行がＷＭＰ口座を開設するために必要となる、資産運用の免許などの最低条件も明記された。
→ http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0LI4JS20140213
