G20 百家争鳴?

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欧米対立に新興国ぶち切れ、日本埋没 G20「協調」期待薄



先進国と新興国による20カ国・地域(G20)の財務相中央銀行総裁会議がワシントンで22日に開かれる。
欧州の財政危機や米国の景気減速で先進国の経済がもたつく一方で、世界経済を牽(けん)引(いん)してきた
中国やインドなどの新興国もインフレの進行で変調が広がる。


新興国は欧州支援に前向きだが、足並みが乱れる先進国へのいらだちは強く、対立が激化する恐れがある。
日本は超円高の是正を訴えたい考えだが、蚊帳の外に置かれそうだ。

 
「まずは欧州自身が問題解決に努力すべきだが、危機脱却に向け、どんな支援ができるか検討する」
ブラジルのマンテガ財務相は、G20開幕を前に欧州支援を表明した。財政悪化国の国債共同購入などを検討しており、
中国がイタリア国債の購入を打診したとも伝えられている。

 
欧州とのつながりが深い南米諸国や米国との分断を狙い欧州に肩入れする中国は、欧州向け輸出の悪化などを通じ、
危機が飛び火することを恐れている。

 
だが、先進国は危機対応で結束するどころか、亀裂を露呈する始末だ。16、17日にポーランドで開かれた
欧州連合(EU)財務相会合に米国のガイトナー財務長官が駆けつけたが、欧州側は「部外者とは協議しない」
(ユーロ圏財務相会合のユンケル常任議長)と提案をはねつけた。

 
新興国は、米国を震源地とする3年前のリーマン・ショックの波及からいち早く回復をとげ、世界経済をリードしてきた。
だが、先進国の金融緩和の副作用で、食料や資源が高騰。自国の金融引き締めを余儀なくされ、成長に急ブレーキがかかっている。

 
G20の会合では、さらなるとばっちりに新興国の怒りが爆発。
先進国を激しく突き上げることが予想される。先進国側にも、新興国の介入への警戒が強く、米国出身のゼーリック
世銀総裁は、新興国の欧州国債購入について、「的外れの議論」とそっけない。
危機回避に向けたG20の「協調」はまったくの期待薄だ。

 
東日本大震災からの復興が最大の課題の日本は、「(円高是正を)各国に説明したい」(安住淳財務相)というが、
新興国と先進国の対立の構図の中に埋没するのは避けられない。


→ http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110921/fnc11092120400014-n1.htm


世界経済の中では、またまた蚊帳の外である日本の主張。
まぁ、新興国も色々と言いたい放題になってきましたね。
ブラジルなんか一時は経済破綻に追い込まれたのに、
復活した強みと自信なのでしょうか、結構、強気ですね。
しかし、G20がてんでバラバラなのは各国の利益が
一致しないという当然の帰結ですね。欧米間でも差があり
また欧州間でも意見の一致をみませんからね。