日曜競馬 回顧

競馬


[有馬記念(G1)]



戦前からの指摘とおり、確固たる逃げ馬も強力な先行馬も不在のレースです。
各馬とも掛かり気味で、騎手が宥める姿が目立ちましたね。
以下がこのレースのラップです。

6.8 - 12.0 - 12.4 - 12.1 - 13.1 - 14.4 - 14.3 - 13.0 - 12.0 - 11.9 - 11.4 - 11.3 - 11.3


「13.1 - 14.4 - 14.3 - 13.0」と例を見ない中弛みで
「11.9 - 11.4 - 11.3 - 11.3」これまた珍しい長距離線での末脚勝負。
勝ったオルフェーヴルは 33.3 で上がり、33秒台で上がった馬は1着から6着までの
6頭が記録しました。 道中の行きたがる馬をなだめてなだめて、ラスト3Fの勝負
となりました。
中山芝2500m G1 有馬記念 勝ち時計 2.36.0 というのは、絶好の良馬場で
施行されたレースとしては、記憶にないくらいのスローペースですね。
オルフェーヴルは、後方待機策を余儀なくされて、ペースを考えると苦しい競馬でした。
そこを3コーナーから進出し、4コーナーでは前を行く馬を射程圏に入れて
古馬のG1馬達を捻じ伏せるように、大外から力技で勝ちました。
道中の不利を考えれば、なおさらこの馬の強さを示しました。
2着エイシンフラッシュは、流石ルメール騎手でインに入れて折り合ってましたね。
3/4馬身の差は、末脚と斤量の差でしょう。 ダービー馬、侮れません。
ブエナビスタは絶好枠を活かして、道中インの3番手追走です。
道中の位置取りを見て、「こりゃブエナに勝たれるのか…」なんて思いました。
折り合いを欠くような感じでもなかったように見えましたけど…。
このド・スローペースが合わなかったのか、エンジンが回りだした時には
ひと足早くスパートした他馬が壁になって、どうしようもない競馬になってしまいました。
「3強」は、その3頭で決まる可能性が高く、「2強」はどちらかがコケる可能性が
高い、というのは何度も指摘しましたが、やはりこんな結果になってしまいました。
ブエナビスタには現役時代に優るとも劣らない仕事が待ってます。
繁殖牝馬として、走る仔をたくさん出して欲しいものですね。
良血馬なので、期待します。 
エイシンフラッシュとの馬連 3,170円 は美味しい馬券でしたね。