日曜競馬 回顧

競馬

[ジャパンカップ(G1)]


何とも後味の悪い結末でしたね。
直線ゴール前ではブエナビスタの勝利は確定的でしたので
後は2着争いに目が行きました。
人気薄(単勝8番人気)のヴィクトワールピサへも流して
ましたので、絶好調男“ギュイオン!残れェーーー!”と
全身に力が入りましたが、掲示板に3着入線を表示された時は
あぁ、惜しかった! と思いましたが、これで結果的に
馬券が取れましたので、結果オーライでしたかね。


ブエナビスタの斜行の “ 被害馬が2着になったおかげ ”で
ブエナビスタ降着しても「馬連」馬券が生きてきたワケです。
モニター上でもパトロールビデオを見る限り、ブエナビスタ
内側への斜行は確かにローズキングダムの進路を妨害しましたが
逆に言えば、ローズキングダムにはそこを抜け出る脚はなかった
とも取れます。 最後は自力できましたが。
この進路妨害での降着処分は仕方ないと思いますね。
G1での1位入線→降着は、カワカミプリンセス以来でしょうか。
しかし、そうすると今でも記憶が蘇る、オークスでのトールポピー
の斜行は、降着処分モノではなかったかと思い出しますね。
栗東の騎手仲間である池添騎手(父は池添調教師)と社台系
キャロットファームだからこそ降着にならなかったという穿った
見方も出来ます。
少なくても、ブエナビスタカワカミプリンセスの斜行は
トールポピーほどではありませんでしたからね。
JRAとしては、このブエナビスタローズキングダムの2頭は
生産牧場(ノーザンファーム)と馬主(サンデーレーシング
が同じですので、競馬界のしがらみを最小限に抑えることが出来ました。
しかし、ノーザンファームサンデーレーシングは凄いですね。
ブエナビスタはスタートで少し安目を売っての中団後方待機策。
団子状態の中、いい感じで4コーナーを回りましたので、この時点で
ほぼブエナビスタの勝利を確信しました。
そうなると後は2着争いだったのですが・・・。
ローズキングダムの勝利で武豊騎手の年間連続G1制覇記録が
伸びました。 厳しい怪我から見事復帰した武豊騎手に勝利の女神
満面の笑みを持って視線を送りました。
橋口調教師もハーツクライで惜しい思いをしているだけに
ジャパンカップの初制覇は、さぞかし嬉しいところでしょう。
ブエナビスタに話を戻すと、絶好調だったことは間違いなく
斜行などせずに、そもまま真っ直ぐ走っていても1・3/4差は
さほど変わらなかったと思います。
結果的に幾ら歴史的な名牝といえども、府中の二千四百のタフな
コースは少し長かったのかもしれませんね。ブエナビスタにとっては。
馬も全力で走っても、苦しげに内へ内へと刺さっては、如何に名手スミヨンと
いえども制御は難しかったのでしょう。
ブエナビスタには是非とも有馬記念へ向かって欲しいものです。



若き天才ジョッキー・ギュイヨン騎手は、東京4R・5Rに藤沢和雄厩舎の
馬で、新馬戦を連勝しました。
確かに名門厩舎の人気馬2頭でしたが、そこで確実に実績を残すのは
難しいことだと思いますね。 何たって新馬戦ですから。
ギュイヨンにとって東京競馬場のコース自体、慣れてませんからね。
そこで確実に仕事をこなす騎乗ぶりは立派です。
ジャパンカップでも、冴えないヴィクトワールピサを僅差3着に
導きました。 
これからも、日本で単騎免許を取って活躍して欲しいものです。