腹の探り合いでしょうか

競馬

相違を埋める努力が必要 習副主席、米副大統領と会談



訪米した中国の習近平国家副主席は14日午前(日本時間14日深夜)、ホワイトハウス
バイデン米副大統領と会談し、次期最高指導者として本格的な米国デビューを果たした。
米国は習副主席の最高指導者就任をにらみ、「主要課題での米国の立場を明確に示すこと」
を主眼に置いている。
主張のすれ違うイランやシリア問題、人民元、人権問題などでは、主導権の確保を狙った
せめぎ合いが始まりそうだ。

 
バイデン副大統領は会談で、米中の見解が「いつも一致するわけではない」とした上で、相違を
埋める努力が重要と指摘。習副主席も両国関係は「相互尊重と相互利益の上に成り立っている」
と応じた。

 
14日にはオバマ大統領とも会談、国防総省訪問ではパネッタ国防長官からアジア重視の新国防
戦略の説明を受ける。
米国側は一連の会談で習副主席の交渉手腕や人物像を見極めたいとの思惑もあり、特に主要問題
では厳しい姿勢を示す可能性も示唆している。

 
外交、安全保障ではシリアとイラン問題が立ちはだかる。
中国は、米国などが主導した国連安保理の対シリア決議案で拒否権を行使。
イラン問題でも早々と原油の輸入継続を表明するなど、制裁強化でイランの封じ込めを狙うオバマ
政権の障壁となっている。

 
イスラエルによる核施設攻撃の懸念も浮上するなど、イラン核問題を外交手段で解決に導く時間的余裕
は少ないとみられ、米国側は習副主席にも対応の改善を求めるのは確実だ。

 
経済では人民元相場や貿易関係で、習氏がどんな姿勢を示すかが注目される。

 
米国の2011年の対中貿易赤字は3千億ドルに迫り、過去最大を更新。
産業界の不満を受けて上院は昨年10月、新たな中国への制裁法案を可決した。


中国首脳部は「人民元改革だけでは米貿易赤字は解決できない」(胡錦濤国家主席)と主張してきたが、
習氏がその路線を引き継ぐなら、オバマ政権としても看過できない。
米国は太陽電池や中国製タイヤなどでも中国側のダンピング(不当廉売)や政府からの補助金で被害を
受けたと非難。中国は反論し、通商摩擦は激しさを増している。

 
ただ、米側も今後をにらんで「関係悪化を避けたいのが本音」(ロイター通信)で、慎重に習氏の出方を
探る可能性が強い。

 
一方、米政府高官は、民主活動家やチベット弾圧問題でも「率直な対話を避けることはない」と指摘。
習副主席への政権移行に合わせて弾圧を強化する可能性にも懸念を強め、改善を促す方針を示している。


→ http://sankei.jp.msn.com/world/news/120214/amr12021420510015-n1.htm



国連を舞台に、政治では、ことごとく反駁しあい
アジア地区では軍事的に、ことごとく睨み合いを続け
両国貿易収支では、一方的な黒字と赤字に峻別され
それでも、話し合いは重要で親密さを演出する政治ショーは
大切なことですね。
因みに、このような国際舞台における腹芸というか面従腹反的な
行為は、日本は最も不得手としていますね。 外交ベタの一因です。
表と裏をきちんと使い分けないとなりません。
外交で大事なのは、市民が知ることもない、その「裏」取引なのですから。
国内のドロドロした政局では、出来るのですがね…。