土曜競馬 展望

競馬

『怖い客』矢樹純 著


 不穏な「お客様」。その正体は―?
 洋菓子店で、長時間ショーケースの前に立ち続け、毎回 “一点だけ” お菓子を買っていく女性客の真意とは「一点さん」。
 保険会社のコールセンターに何度もクレームを入れてくる男は、オペレーターの対応を見透かしているような口ぶりで…「ノゾキさん」。
 不審な行動を繰り返す客たち。
 その行動の裏にあるものが判明した時、更なる恐怖が訪れる。



 書店で山積みになってこの表紙を見てしまったら、気になって買って読まずにはいられなくなってしまいました。この表紙に紀伊國屋書店本店でイチ押しの作品ですから、まず裏切られることはないだろう、と。
 表紙と帯の「嫌だ、嫌だ、こんな客嫌だ!」を見るとホラーっぽいのですが、内容はカスタマーハラスメントにまつわる短編ミステリーですね。
 洋菓子店、葬儀場、保険会社コールセンター、エステティックサロン、書店・・・お客様からのクレームや面倒な要望に対応する接客業ならではの大変さだけでなく、各々の職場環境や業務内容が懇切丁寧に描かれていますので、その一話一話にはとてもリアリティを感じましたね。どの話も不快な客の言動が、思ってもみない真相へと辿り着きます。単なるクレーマーの話ではありませんけど、こんなお客様には関わりたくありませね、ははは。
 日常の何気ない接客風景に現れる不穏な客たち。その異様な行動の真相が明かされる度に「そう来たか!」と結末の予感を心地よく裏切られます。カスハラを題材にしながら、誰しも経験があるような人間の思い込み、善意と悪意が巧みに描かれています。
 矢樹純氏の他の作品も読んでみたくなる一冊です。
 因みに弊社のコールセンターは、決して珍しくない有料のナビダイヤルであり、電話が繋がる間には「サービス向上とかなんとか~のために会話を録音させていただいております。」のアナウンスが流れる仕組みです。



★★★★☆


[大雪ハンデキャップ(3勝クラス)]


 令和8年8月千葉豪雨
 まぁ、大変でしたよ。昨夜から徹夜で対応に追われていまして、夕方、取り合えず、職場から解放されて、這う這うの体でのご帰還。当然、一睡もしていません。個人的には住家に自家用車などは無事で停電もなく被害はなかったことは何よりでしたが、人的被害に今でも電車の運行状況で苦労されている方々がいると思うと心が痛みます。
 というわけで、ややボーッとした頭で考えた予想になります。
 ここは人気が予想されますが、菱田裕二騎手の◎セボンサデッセが堅軸と見ます。このレースはハンデ戦ですが、年により頭数は違っているのですが、過去10年で二桁人気馬が来たのは1回のみ、しかし1番人気馬は2勝3着1回とこちらも不振ですね。菱田が競馬を教え込んだ馬です。全11戦で馬券外は4着の2回のみという堅実派で、好きなタイプですね。
 相手は内枠の方から挙げていきますと
 舟山騎手とは手が合う斤量も適正かマンオブザマッチ
 好調・斎藤新騎手、アスクケンタッキーが作る流れで53キロ、一発があれば無欲の追い込みキュールエフウジン
 今週14鞍で4勝すれば晴れて100勝ジョッキー、何かと話題の小林美駒騎手・52キロでモズカトレアの積極策
 北海道が稼ぎ時、北村友一騎手の安定感でアイウィル
 本当は札幌より小回り函館向きも単騎が約束されたアスクケンタッキー
 近走の成績を見ると短いと嫌われれば、実はこの距離とコースで横山和生の55キロ・ロードブレイズ
 2走前が秀逸で1回叩いて55キロのスマートカイロス