『希望の糸』東野圭吾著
東野圭吾の「家族」の物語。
「あたしは誰かの代わりに生まれてきたんじゃない。」
加賀恭一郎シリーズ最新作、待望の文庫化!
小さな喫茶店を営む女性が殺された。
加賀と松宮が捜査しても被害者に関する手がかりは善人というだけ。
彼女の不可解な行動を調べると、ある少女の存在が浮上する。
一方、金沢で一人の男性が息を引き取ろうとしていた。
彼の遺言書には意外な人物の名前があった。
彼女や彼が追い求めた希望とは何だったのか。

初読。2019年発刊で2022年に文庫化された作品です。
刑事・加賀恭一郎(映像化での配役は阿部寛、イメージにぴったりです!)シリーズですが、今回の主役は年下の従兄弟・松宮脩平刑事です。
喫茶店で善人な女性店主が殺害された事件、遺言に託されて突然降ってわいた松宮脩平刑事の両親と姉の話、各々の妻の驚愕の秘密を知ってしまった男たち、震災で2人の子を亡くしたものの人工授精で再度子を授かった夫婦、子宝に恵まれずに別れた夫婦、そして父親が会社の金を使い込んで一家離散の憂き目にあった不幸な女の話などが、同時並行して語られていきます。その様々な夫婦・家族・血縁をめぐる物語が、最後に、全てが手繰り寄せられるように繋がってきます。
物語の半分くらいで殺人事件の犯人が逮捕されるので、400頁を超える作品の残りの話は何だろうか?と思ってしまいますが、その心配は杞憂に終わります。このへんの展開は見事でしょう。
この作品は、刑事・加賀恭一郎シリーズでも秀逸な物語です。東野圭吾先生の訃報の後だっただけに、丁寧に読みましたがスラスラと読了。本当に残念ですね、もう加賀恭一郎シリーズの新作が読めないなんて悲しいですよね。
といいますか、駅前の書店には追悼コーナーが出来ていまして、ずらっと並んだ「遺作」を見ると、意外とまだ読んでない本もあるんだなと思いました。これから読んでいくでしょうけど、楽しみなような終わりが近づくような、少し複雑な気分ですね ...。
★★★★☆
news.yahoo.co.jp
フリーに転身とは聞こえはいいのですが、事実上、所属していた藤岡健一厩舎から追い出された高杉吏麒騎手。藤岡調教師から馬主様への通知が出されたようです。藤岡厩舎ではもう高杉は乗せない、と。10代の頃から酒飲んで朝の調教に来ないわ、競馬場では前検量には遅れるわ、その素行の悪さには昔から噂では聞いていましたが、想像以上でしたね。藤岡調教師は、温厚で藤岡佑介・康太騎手の父親でもある調教師です。高杉騎手はデビュー3年目で既にJRA160勝を挙げている腕利きですが、それも人望・人徳のある藤岡健一調教師が各厩舎に頭を下げて回って、弟子である高杉騎手に良い馬に乗せさせた影響が大きいでしょう。勿論、高杉当人の腕もあります。しかし、高杉の振舞いに対する藤岡調教師の我慢が限界を超えた途端、乗る馬が全くいなくなりました。全くです、1頭もいません。因みに、高杉騎手は制裁点数が多いことでも有名です。さて今後、どうなるのでしょうかね?猛省して立ち直るのか、このまま終わるのか、それは高杉次第でしょう。

[エルムステークス(G3)]
夏とはいえ涼しい札幌ダート重賞、それもグレード別定戦ということで、強い馬が勝つと思えるのですが、過去10年を振り返ると1番人気馬は1勝のみで、二桁人気馬も散見される、一筋縄ではいかないレースでしょうか。
前走の走りを見せつけられると◎ウェイワードアクトの軸は堅いですね。エルムステークスの前哨戦マリーンステークスでは、58キロを背負って終始馬なりの競馬で1:42.8(良馬場)で悠々と逃げ切りました。驚きましたね。今回は前走のオープン・ハンデ戦からメンバーレベルは格段に上がりますが、今度は前走から▲1キロ減の57キロです。競馬は決してタイムトライアルではありませんが、前走のような競馬をすれば、他馬にしてみればヘタに付いて行っては自分の馬が潰れる可能性が出てきます。中間も主戦となった舟山騎手が付きっ切りで稽古をこなしています。陣営はマリーンステークスほどのデキではないと言っていますが、それでもこの馬の競馬をすれば、ここは通過点と見ます。全成績(7・4・2・1)、オープンでの成績(3・4・1・1)と、大事に使われてきて、6歳ながら充実期を迎えたようです。
相手ですが
ケンタッキーダービー5着は光るも、ベストはワンターンのテーオーパスワード
前が早くなれば、コーナーが緩やかで末脚が活きるヴァルツァーシャル
良績は左回りで鞍上との相性もどうかオメガギネス
昨年の覇者で札幌・函館は3戦3勝ペリエール
穴なら
右回りは良くオープン(1・2・4・3)は悪くないアクションプラン
前走は◎の2着レヴォントゥレット
前が早くなれば北海道シリーズ3戦目で上がり目はどうかもヒルノハンブルク
ナチュラルライズはジャパンダートクラシック以降の成績に東京ダービー馬は出世はしないアノマニー、ルクソールカフェの力は認めますがスタートとコース形態が鍵になりそうですね。
