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競馬

「犬神家の一族」 横溝正史著
 金田一耕助ファイル5
 信州財界一の巨頭、犬神財閥の創始者犬神佐兵衛は、血で血を洗う葛藤を予期したかのような条件を課した遺言状を残して他界した。血の系譜をめぐるスリルとサスペンスにみちた長編推理。
 昭和二十X年、信州那須湖畔。
 犬神財閥の創始者にして、日本の生糸王と言われる犬神佐兵衛翁(いぬがみさへえ)が永眠した。莫大な遺産と、その相続権を記した遺言書を残して。遺言書の開封の条件は、生母が違う佐兵衛の娘3人(松子、竹子、梅子)、そしてその男子3人が揃うこと。しかし、犬神家の長女・松子の息子・佐清(すけきよ)はまだ戦地から復員してこない。不穏な空気が流れる中、名探偵・金田一耕助が那須湖畔にやってくる。犬神家の顧問弁護士・古館の下で働く若林が、犬神家におこるかもしれない惨劇をおそれて依頼したのだった。
 そんな折、金田一耕助は、宿からボートを漕ぐ美女を目撃する。彼女の名は野々宮珠世。犬神佐兵衛の恩人の孫として、犬神家で育てられている身だった。しかし、ボートにはある仕掛けが施されており、沈没しかけてしまう。あやういところで珠世を救出した金田一だったが、宿に帰ると、依頼人である若林が毒殺されていた。そして、遺言状開封のキーマンである佐清が帰還する。
 しかしその顔面は、戦争でひどい傷を負っており、それを隠すために白いゴムマスクをかぶっているのだった。
 異様な雰囲気の中、異様な遺言書が読み上げられる。
 それが、犬神家一族の、怪奇な連続殺人事件のはじまりだった。



 初読。横溝正史作品としては、「八つ墓村」と共に双璧をなす代表作品ですね。横溝作品としては最も映像化回数が多い作品であり、映画が3本、テレビドラマが8作品公開されています。
 子供の頃、映画化された本作のテレビCMが、特に羽織袴で盛装したゴムマスク顔の佐清(すけきよ)の姿が兎に角印象的で怖かった記憶があります。「犬神家の一族」といえば佐清、そしてこの「すけきよ」という名前の響きも恐怖を助長している感じですね。この夏、横溝正史作品を読むのは「八つ墓村」「獄門島」に続く3作目になります。甲乙付け難いのですが小説のデキとしては、本作が1番でしょうか。

 犬神佐兵衛が残した遺言書が本作の肝になるのですが、最初は何故その内容なのか、相続人一族において血で血を洗う惨劇ともいえる遺産相続劇を仕組んだのかと思いましたが、読み進めるうちに遺言書に託した犬神佐兵衛の深謀遠慮があらわになって「なるほど、そういう理由だったのか …。」になります。
 幼少の頃、困窮極めた天涯孤独の犬神佐兵衛を救い、育て上げた終生の大恩人である那須神社神官・野々宮大弐一家との関係と秘密、そして大弐の孫に当たる野々宮珠世との関係、佐兵衛の生糸工場での女工で寵愛を受けた青沼菊乃とその子の青沼静馬、更に佐清と静馬との関係、佐兵衛は生涯正妻を持つことなくその子は全て庶子という現実、最後までドロドロとした血縁同士の歪な関係と争いが続きます。

 しかし犯人は意外な人物であり、犯行後に犯人に頼まれもしないのに、やんごとなき事情により「第三者」にその犯行を混乱させられて捜査は難航しますが、ここで金田一耕助の名推理が冴えます。舞台となる「那須湖畔」は、諏訪湖がモデルと言われています。


 作品のイメージとしては、こんな感じですね。物は試し、まぁ観てみてください
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[STV賞(3勝クラス)]


 先週の東海ステークスにおける川田騎手による「熱中症」発言は、SNS上では大きな波紋を広げています。そりゃそうでしょう、誰がどう考えても酷暑の中京で日中に競馬をやったらどうなるのかを体現した発言でしたからね。土曜・中京メイン豊橋ステークスには、これまた川田将雅騎手騎乗の大本命馬アンドゥーリル(中内田厩舎)が出走しますが、何せ猛暑予報が出ていますのでどうなることやら。
 逆に札幌は肌寒い日々が続いているようですね。半袖では寒いくらいだそうです。先週の札幌は開幕週で良馬場でしたが、例年より芝のキックバックが強く力の要る馬場だったそうです。現時点では札幌芝は稍重発表、気温も低いこともありパンパンの良馬場にはならなそうです。酷暑の中京・新潟で走る馬にとっては、札幌滞在の馬が羨ましくて仕方ないでしょう。競走馬に労働組合があったら、余りの労働環境の格差にストライキを起こしていたかもしれません。
 閑話休題。ならば、洋芝適性があり小回り二千を得意とする軽ハンデ馬に行きたいところですが、丁度いい馬がいました。◎ヨヒーンですね。2走・3走前に出遅れましたが前走では普通に出ました。この馬、北海道シリーズでは(2・2・1・1)、札幌に限れば(1・2・0・0)です。おまけに昇級初戦ということもありハンデ53キロも魅力でしょう。上りの決め手は無いので、逃げ・先行馬が揃い流れるであろう展開も向くことでしょう。軸ならコレです。
 相手は、
 2000mでは崩れない54キロハニーコム
 洋芝適性抜群のショウナンパンドラの仔ショウナンサムデイ
 距離短縮だどうかも洋芝では3勝2着1回のアルマデオロ 
 が本線でしょう。その他では
 昨夏ワールドオールスタージョッキーズで僅差3着、札幌好者クレバーテーストの先行力
 その1/4差だった渋り加減の馬場もいい、トップハンデも57ならアイスグリーン
 洋芝では4戦全複勝圏マイネルフーガ
 今年既に40勝の舟山瑠泉騎乗のエルフストラック
 何せ上下差のないフルゲート・ハンデ戦だけに、当日はオッズを見比べて、もう1頭を加えたフォーメーションでの勝負でしょうか。