日曜競馬 展望

競馬

『憑神』浅田次郎著


 時は幕末、処は江戸。貧乏旗本の次男の身ながら、その才を見込まれて大身の入婿となった彦四郎。だが、跡継ぎを授かったとたん離縁され、実家に出戻るはめに。ある夜、酔いにまかせて小さな祠に神頼みをしてみると、なんと神様があらわれた。だが、この神様、神は神でも、貧乏神!
 果たして、貧乏侍vs.貧乏神の行方は……!? とことんツイてない男が最後に選んだ真実の生きる道とは――。
 抱腹絶倒にして、やがては感涙必至。最近ツイてない、ツキが欲しいと思っている人、必読。



 何でそんなに小説を読む暇があるのかね?と言われそうですが、それは職場が移転したのも影響でしょう。お陰でこれまでより30分の早起きで出勤、ということは電車に乗る時間も片道30分、往復1時間伸びたワケでありまして、車中こそ読書に打って付けの場所なんですね。
 再読です。時は幕末。文武に秀でながらも運が悪く、婿入り先から追い出されてしまった御家人・別所彦四郎。ある夜、酔った勢いで向島の三囲神社(みめぐりじんじゃ)の分社かと思い、同じ読み名の「三巡神社」という小さな祠に手を合わせると、霊験あらたかな出世稲荷と考えた刹那、何と神は神でも貧乏神・厄病神・死神に取り憑かれることになりました。文武両道・士道に真っ直ぐな主人公が降りかかる災いに、どう向き合うかがポイントです。コミカルな展開ながらも、ラストは文明開化間近の幕末らしいしっかりとした仕上げになっています。
 しかし浅田次郎さんの文才には、ほとほと感心するばかりです。江戸を舞台に、中国を舞台に、明治・大正を舞台に、戦前戦後を舞台に、そして現在を舞台にした小説を、あたかも自らが実際にその時代で見聞きしたような、細部に行きわたる背景・時代考証までを、よくここまで描けられるものです。本を読みながらも、自分までその時代に生きているような錯覚すら覚えてしまいます。他の小説家には真似の出来ない芸当ですね。




[府中牝馬ステークス(G3)]


>土曜日の府中と仁川は、力関係がハッキリしたオープン特別と思えます。
>有力馬とそれ以外の馬の力差があるのではないでしょうか。
 全く笑っちゃいますよね、何なのこの予想というか結果は?阪神ダート千四は川田将雅?全く、何やってんだよと一人で猛省というか恨むというか ...。
 この時期、春から夏への季節の変わり目です。昨年来から、この冬から走ってきた馬にとっては、見えない疲れが残って出ている頃なのかもしれません。
 府中と仁川、東西メインをやらなかったら、取れていたら ...。トータルでチャラですね。そうそう上手くいかないものです。


 東京の芝は渋った馬場で不良か重発表でしょうが、如何せん水捌けのよい馬場です。渋っていても時計はそう落ちないのではないでしょうか。
 しかし、10月に開催されてエリザベス女王杯の前哨戦だった、伝統と格式を誇るこの牝馬限定重賞を、何でこの時期のハンデ戦にしたのでしょうか?
 JRAはファンの心境を無視しているのでしょう。レース名で季節を感じるのが競馬ファンというもの。G3ハンデ戦ならマーメイドステークスでいいではないか!?近年増え続けている、平気で伝統のあるレースを時期と内容を変えて開催することは、許し難い暴挙ですね。
 強い4歳世代が10頭も出てきました。マーメイドステークス(ハンデ戦時)では考えられなかったメンバーが揃ったのではないでしょうか。
 とはいえ、この相手なら55.5キロ、別定重量から▲0.5キロとも見えるルメール騎手の◎ヴァルキリーバース。これまでの戦歴からすれば、陣営が言うように、ここは単なる通過点でしょう。以前は、長期休養明けで大幅に馬体重が増えて激走をすると、「2走ボケ」なんてものがありましたが、近年の調教技術の著しい進化により、それも少なくなりましたね。競馬歴が浅い人なんて「2走ボケ」という言葉すら知らない人も多いのではないでしょうか。


 相手には、56キロでもヴィクトリアマイルだけ走ればニシノティアモでしょうが、G1でメイチの仕上げをして走らせた、そのお釣りで出てきたので過信は禁物でしょう。
 内枠の方から、
 50キロで自慢の末脚に更に磨きがかかればマカナ
 サウスポーで荻野極のエストゥペンダ
 恐らく単騎で行ける絶好調で牝馬同士ならテリオスララ
 叩き3走目でエリザベス女王杯では2番人気にも押されたホールネス
 ローズステークスのような競馬が出来ればテレサ
 阪神牝馬ステークスでは、エンブロダリーとカムニャックに迫ったルージュソリテール