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[NHKマイルカップ(G1)]



天皇賞(春)で、春のG1戦線の嵐が吹き去ったように思えますが、こ
NHKマイルカップは、大混戦の様相を呈しています。


私はどちらかと言いますと、データを重んじる予想になってしまいます。
過去10年の傾向ですが
1 前走で勝った馬は30頭中、2勝2着3回、過去6年では馬券に
  すら絡んでいません。不思議なことにトライアルであるアーリン
  トンカップニュージーランドトロフィーにファルコンステーク
  スの勝者が、ことごとく馬券圏外です。不思議ですね。
2 連対馬20頭のうち、19頭が重賞連対馬若しくはOP勝馬
3 1番人気馬は3勝、2着2着1回3着1回
4 全30頭の中には、年明け初戦の馬はいません。過去にも朝日杯
  からの出走もありましたが、全部ダメです。
5 逃げた馬が(3・1・1・5)と、意外と逃げが健闘。
6 前走、G3以下で掲示板を外した馬は苦戦。
7 30頭中14頭が6~8枠、JRA-VAN のデータでも外枠が有利な
  データを示しています。
これくらいでしょうか。この1~7までのデータで振るいに掛けると
残る馬は自然と限られます。


過去5年のラップタイムと勝馬の上がり時計に脚質を示すと・・・
2021年 56.9-34.7(34.0 差し)
2020年 58.0-34.5(34.4 先行)
2019年 57.8-34.6(33.9 差し)
2018年 58.0-34.8(33.7 追込)
2017年 57.9-34.4(34.3 先行)
流石にG1と言うべきか、3歳5月にしては厳しいラップを踏んだ上で
レースの上がりが34秒台中盤、勝馬は当然それ以上の上がりを使って
いることが分ります。脚質も、これまたバラエティーに富んでいますね。


人気のダミアンレーン騎手騎乗のインダストリアですが、今までこのよ
うなラップ、平均以上のラップを経験していない点が、気掛かりです。
今日のプリンシパルステークスで、59.9-59.1 1:59.0
のラップを最後方一気で2着に上がったキングズパレスを見ると、大外
に回りましたが、ダノンスコーピオンの芽も出てきましたね(前走では
アーリントンカップを勝ってますが ...。)。
このレースで縁が深い横山典弘騎手(3-1-2-10)のマテンロウ
オリオンも、この距離の重賞に滅法強いダイワメジャー産駒なだけにと
は思いますが、極端な枠ですね。まぁ、先行も出来ますが、先行すると
末脚が鈍る可能性があります。


色々と御託を並べてきましたが、軸馬には2頭を挙げます。
東京で唯一の重賞ウイナーで、前走も僅差のキングエルメス
血統は、ロードカナロア×スペシャルウィーク、母は函館2歳Sを勝ち
母方の曾祖父がサドラーズウェルズです。
何たって、世界の矢作厩舎ですよ、仕上げは万全でしょう。
もう1頭が前2走がトライアル僅差の、タイセイディバイン。
血統は、ルーラーシップ×ダンスインザダークに祖母がロンドンブリッジ
という良血です。
どちらも、そう人気はありませんが、どちらかは馬券圏内に入るもの
と考えています。



[本日の万馬券]


本命に推したボルドグフーシュが、最後方からの一気で無事に3着に
入りました。断然人気のブラックブロッサムがコケで、8番人気・7
番人気に5番人気での決着でしたので、250倍くらいは・・・、瞬間
思いましたが、以外とつきませんでしたね。