日曜競馬 展望

競馬

[有馬記念(G1)]



枠順発表後に予想を一から練り直した方も少なくないのでは?
そう、タイトルホルダーの大外16番枠は、誤算中の誤算。
有馬記念史上、「16」番枠は、馬券に絡んだことはありません。
しかも有力な先行馬、菊花賞馬です。これには評価を落とさざ
るを得ませんね。対して大逃げ宣言のパンサラッサは2番枠、
パンサラッサがどの程度のペースで逃げるのかは蓋を開けてみ
なければ分りませんが、それを前を見ながら競馬が出来るディ
ープボンドは俄然有利。凱旋門賞は馬場が合わずに競馬をしな
かった分、余力はあると思えます。


過去10年の世代別有馬記念複勝圏内の成績ですが
3歳 8頭(4勝)
4歳 9頭(2勝)
5歳 12頭(4勝)
と、世代別では大差はありませんが、そもそも3歳馬が有馬
記念に出て来ること自体少ないので、割り引く必要はありま
せん。


本命はエフフォーリア。まず連を外すことは考え難いです。
中山は、コーナー4回の皐月賞を快勝しているだけに、更に
トリッキーになる二千五百にも対応が可能でしょう。距離も
ダービーで府中二千四百を2:22.5で乗り切っているだ
けに克服可能です。まず、欠点という欠点が見当たらないの
がエフフォーリアです。天皇賞(秋)から更に斤量が1キロ
減というのも見逃せません。名牝ケイティーズ一族の出自。
調教では横山武騎手は、やや不満だったようですが、動いて
います。天皇賞時のデキが良すぎたのでしょう。
来年に繋がる競馬をして欲しいものです。


クロノジェネシスは、前走で極めて重い馬場で全力疾走をし
てしまいました。海外遠征後のケアは誠に難しい面があります。
実績ナンバーワンは認めるところですが、体調一つでしょう。


タイトルホルダーは、恐らく最初の4コーナーを回る頃には
パンサラッサを眺める2番手でしょうか。菊花賞は確かに強か
ったのは認めますが、皐月賞馬もダービー馬もいない菊花賞
では・・・。時計も平凡。それにゲートを出たとこ勝負のキセキ
の存在も気になります。この馬、ポンと出れば恐らく先行す
ることになり、タイトルホルダーの進路を邪魔する可能性は
否定出来ません。


以上を挙げた以外では、穴馬としてアサマノイタズラ、外枠
を引いたアカイイト、中山二千五百は歓迎材料のウインキー
トスでしょうか。