「家族に遺書を書きました。艦長からも『危険な任務』との訓示があり、
不測の事態に備えなければと……」
(略)
本誌は、派遣される「たかなみ」の乗組員らに、率直な心持ちを聞いた。
「海賊退治などで経験豊富な本艦の乗組員として、誇りに思う」(30代・
3曹)といった勇ましい声もあるが……。
「どこに敵が潜んでいるのかがわからない。攻撃されたら、ひとたまりも
ない」(30代・2尉)
「途中で交代があるはずですが、現段階では派遣期間がはっきりしなくて、
家族も気を揉んでいます」(20代・曹長)
などと、不安を隠さない。ある20代の女性乗組員は、きっぱりと、こう言っ
てのけた。
「ほんとは行きたくありませんけど、そんなことは言えません!」
(略)
火中の栗を拾うような派遣、ご苦労さまです。
でも政府は自衛官や国民に説明しなければいけないことがあるのではないか。
そうです、海上自衛隊護衛艦が攻撃されたら、護衛艦はどうするのか?
そのままジッと堪えるのか? 護衛艦防衛のために反撃が出来るのか?
国際的常識では反撃ですけど、派遣部隊に事前にそう伝えているのか?
疑問だらけですよね。
護衛艦や日本の船舶が攻撃されたら、本当に自衛隊法に基づき武器使用が
可能となる「海上警備行動」が発令されるのでしょうか。
護衛艦がたった1隻で、しかも派遣目的が「調査・研究」では、任国の
標的の的になってしまいませんか?しかも容易に反撃出来ないと知れば ...。
今回起こりうる "反撃" は威嚇射撃程度では済まないでしょう。
このへんの現実的な法体系と国民の認知が整備されないうちに、護衛艦
1隻だけを危険海域に派遣するのは反対ですね。