欧州の黄昏?

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難民の子供の水死、2カ月で90人




難民の子供で3歳のアラン・クルディの死体がトルコの海岸に打ち上げられ、世界に衝撃を
与えたのは9月。だが、援助関係者によると、その後も90人以上の子供たちが溺れ死んだという。
しかも状況は悪化の一途で、数週間もして冬になれば、死にかけた子供たちが数珠つなぎに
なって漂着するようになりかねないと、彼らは警告する。



季節の変化とともに、トルコからギリシャエーゲ海を渡る旅は日増しに危険度を増している。
国際移住機関(IOM)によると、9月2日〜10月26日の間にギリシャへ渡ろうとして死んだ子供の
数は69人。翌々日の水曜日には11人が溺死、翌木曜日もさらに11人が命を落とした。
何とか生き残っても、発見されるまでに何時間も海を漂流していた子供や、到着時には低体温症
にかかっている子供も多い。

 


子供の犠牲が増えているのは、天候にも関わらず難民の数が増えているからだ。IOMの推定では、
先週は1日当たり9000人以上の難民がギリシャに到着、今年最高を更新した。
ヒオス島では、これまで1日平均300人だった難民数が、先週は1日2000人に達したという。

 


先週水曜の事故では、少なくとも300人の乗客を乗せた船が強風で転覆。救出された242人のうち
15人は10歳から生後3か月の子供で、低体温症のため直ちに病院に運ばれた。
またUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)によれば、木曜にも2つの事故があり、一方では22人が
死亡、24〜27人が行方不明。もう一方の事故では19人が死亡。うち11人は赤ん坊3人を含む子供
だった。捜索が進めば、死者数はもっと増えるだろう。


「ますますひどいことになってきそうだ」と、UNHCRの地域広報を担当するロン・レッドモンドは
言う。「多くの人は無事に渡りきれると信じて海に乗り出す。密航仲介業者が大丈夫だと言うからだ。
海のことをまったく知らない難民もいて、業者の言うことを信じるしかない」

 


難民が無謀な船旅に出る理由はそれだけではない。密航業者は最近、従来の小さなゴムボートの
代わりにもっと大きな木造船を使い始めたと、レッドモンドは言う。荒海のなかに人を送り出す
ためだ。数百人が乗れる木造船で、大きくて安全だから、という理由でゴムボートより高い1800〜
2500ユーロの運賃をとる。実際には、すし詰め状態に人が詰め込まれたこれらの船は「死への
片道切符」以外の何物でもない、とレッドモンドは言う。

 


性質の悪い密航業者は、悪天候の日に船に乗る人々の運賃を50%割り引いている。それが子供なら
もっと安く、無料になる場合もある。どれほど大きなリスクが伴おうと、このチャンスにすがる
しかない難民もいる。トルコの海岸ではライフジャケットの販売が花盛りだが、十分に小さなサイズ
がなく、とくに幼児の場合はジャケットから身体がすり抜けてしまう。
それでも前に進むしかない難民の行く手には、冬が待っている。




→ http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151102-00158922-newsweek-int



まぁ本当に可哀想ですけど、生まれた時と土地が悪かったと
思うしかありませんね。
日本に生まれてよかったかどうか分かりませんが、彼の地に
生まれなくてよかったとは思いますよ。
このまま難民が欧州に行けば、社会・政治問題化は必至。
そして難民排斥の極右勢力の台頭も必然的ですね。
古代ローマの“終わりの始まり”が、蛮族の乱入にことを
発したことを、何となく考えてしまいますね。