春画は芸術

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若い女性が行列…18禁「春画展」芸術かわいせつか



「18歳未満入場禁止」の「春画展」に、若い女性が行列をなしている。
春画といえば、江戸時代の「エロ浮世絵」程度の知識しかなかったが、「芸術か、わいせつ物か」
の議論もある。日陰の存在とされてきた春画の何が引き付けるのか。会場の「永青文庫」(文京区
目白台)をのぞいてきた。



男「これが有名な北斎のタコ? すごい構図、ありえない世界だね」
女「…」
来場した20代カップルのやりとり。会話になっていない。女性グループになると、話が弾んで
いたようで、絵を肴(さかな)にして体験談に花を咲かせていた。来場者の半分以上は女性だった
のが意外だった。

 


北斎」とは、江戸の浮世絵師葛飾北斎。「タコ」は、1820年ごろの木版画「喜能会之故真通
(きのえのこまつ)」シリーズの1枚で「蛸(タコ)と海女」。紙面では、一部をカットして掲載
するのが限界で、実物は会場に足を運んで鑑賞してもらうしかない。

 


春画展は、国内外の博物館や個人コレクターが所蔵する名作133点を展示。鎌倉から江戸時代まで、
1点ものの肉筆画から高度な技術を使った木版画まで。鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿葛飾北斎
ら日本史の教科書に出てくる浮世絵師たちの作品が並ぶ。

 


これまで、個別の作品展の中での展示はあったが、春画そのものをテーマにした展覧会は国内初。
5月の開催発表に、細川護煕元首相が登場し話題となった。「タブーは破っていかなければ。義侠心
(ぎきょうしん)で引き受けた」と、自身が理事長を務める永青文庫を会場に提供した。

 


2013年に大英博物館(ロンドン)で「春画 日本美術と性のたしなみ」が開催された。
春画のユーモラスな発想と高い芸術性が海外で高く評価され、日本への「里帰り」展を模索したのが
始まりだった。

 


まず、会場探しが難航した。実行委員の浦上満氏(浦上蒼穹堂店主)によると、20カ所以上の美術館
に断られた。商業施設は子どもの目を気にした。いずれもイメージの悪化を恐れ、「趣旨には賛同して
くれるが、組織として協力してもらえるところがなかった」。資金スポンサーも獲得できず、実行委員
2人の個人的負担と独自に設けた寄付サイトで資金を募り、「億を超える」費用にめどをつけ、開催に
こぎ着けた。

 


春画は、性器部分が露骨に描かれていることもあり、刑法175条の「わいせつ」物にあたる懸念がある。
警視庁にも事前に相談した上で、年齢制限を設けた。浦上氏は「個別の作品に対する(わいせつの)判断
は求めなかったが、『やり過ぎないように』との忠告があった」と明かす。

 


そもそも春画とは、人が愛を交わす様子を描いた絵画で、枕絵、笑い絵とも呼ばれた。
永青文庫の三宅秀和・学芸課長に歴史的背景を解説してもらった。

 


「初期は手描き肉筆の1点もので、当時の技術の粋を尽くした。上流の武家が、有名な浮世絵師に描いて
もらっていた嗜好(しこう)品。戦いの際にはお守りにもした。江戸時代になると、版画で一般にも広がり、
子孫繁栄の縁起物として嫁入り道具にもなった」

 


西洋医学書のパロディーなどもあり、江戸文化を知る貴重な資料でもある。
三宅氏は「そもそも、当時はわいせつの概念はなかった」とみており、明治以降、キリスト教的倫理観が
持ち込まれて、社会通念が変化した。「書籍など複製で見ることはあっても、実物を鑑賞できるのはめった
にない。貴重です」と話す。

 


展覧会のキャッチコピーに「世界が、先に驚いた」とある。芸術に対する後進性を皮肉ったとも解釈できる。
浦上氏は「春画は、写実的に模写したわけではなく、デフォルメされることが多い。いわば心象風景を描いた
ファンタジー。クールジャパンの代表ですよ」と力説した。

 


議論となる「わいせつ」との関係はどうなのか。春画はかつて、「江戸のポルノグラフィー」的な固定観念
もあり、公にすることがタブー視されてきた。

 


甲南大法科大学院教授の園田寿弁護士は「当局の意向を忖度(そんたく)した、いわば自主規制」だった。
1991年に無修正の「浮世絵秘蔵名品集」(学習研究社)が出版されたが、その後に摘発がなかった。
これが契機となり、「春画は文化芸術」として社会的に認知されていく。

 


春画を複製した出版物が「大丈夫」なのだから、現物の展覧会が問題ないのは、当然とも思えるが、
春画は芸術作品だからわいせつに当たらない」のかというと、そう単純でもない。
春画のわいせつ性について、正面から司法が判断した例がないからだ。

 


園田弁護士によると、局部にモザイク処理をしたDVDや動画が多く出回っているため、性器部分が露出
しているかどうかが、「わいせつ」判断の基準になっていると誤解されがちだが、実はそうではない。
性器部分に処理がされていたとしても、全体として「わいせつ」と認められることもあり得るし、逆に春画
のように性器部分が露出していても、「わいせつ」に当たらない場合もあるという。

 


春画は浮世絵という描き方が特徴的で、写実的要素はそれほど大きくない。
著名な作家のものであれば、その芸術性の高さが社会的に承認される。

 



園田弁護士は「わいせつの概念は時代によって変化してきた。作品の芸術性によって、わいせつ性がなく
なるか否かの判断も加わる。簡単に言えば、裁判官の主観に左右されるということ。わいせつは
『裁判官の頭の中にある』とも言われる」と説明する。

 


わいせつの線引きを明確にしないのは、当局の考えも反映されている。線引きをしてしまうと、
「ここまでなら大丈夫」と逆にエスカレートする。いつ出るか分からない「伝家の宝刀」だからこそ
抑止になるという。社会通念と芸術性のさじ加減によって、時代とともに揺れ動くのが「わいせつ」
なのだ。



→ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151018-00000074-nksports-soci


https://www.youtube.com/watch?v=XaxeWz2tCkA:movie,w600


春画が猥褻ですか?
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しかしよく、ああも次々とAV女優が出てきますなwww。
話を春画に戻すと、これは日本が誇る絵師たちの芸術以外に他なり
ませんよね。警察の取り締まりなんぞナンセンス!
もっと正々堂々と個展を開催すべきでしょう。