ＢＭＷが不正を否定
「Ｘ３」のディーゼル排ガスめぐる報道受け
（ブルームバーグ）：ドイツの自動車メーカーＢＭＷは24日、排ガス検査の結果をごまかす
不正行為はしていないと表明した。独誌アウトビルトがＢＭＷのスポーツ型多目的車（ＳＵＶ）
「Ｘ３」のディーゼル排ガス量が欧州の排ガス規制の制限を超えていると報じたことに対応した。
同業のフォルクスワーゲン（ＶＷ）の排ガス不正問題がＢＭＷにも波及することへの懸念から、
同社株価は一時9.7％安となった。
アウトビルトはＢＭＷの「Ｘ３」ＳＵＶの中の４輪駆動モデルのディーゼル排ガスが国際クリーン
交通委員会（ＩＣＣＴ）による路上走行試験で欧州の制限の11倍に達したと報じた。
ＶＷ車の排ガス検査の試験場と路上での違いについて米当局が調査することになったのはＩＣＣＴ
からの情報がきっかけだった。
報道に対してＢＭＷは「当社は排ガス検査で不正操作をしていない。
それぞれの国の法に基づく要件を満たしている」とのコメントを出した。
フランクフルト時間午後２時20分現在、ＢＭＷ株は6.8％安の74.40ユーロ。
→ http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NV6FJ46K50Y401.html
まぁアレです。
欧州で一番謹厳実直な民族と思われたゲルマン人が、ＶＷのような不正を
働くとはね。おまけに辞任した社長は「数人の仕業」として組織的な関与
を否定しました。笑止ですよね。
数人でソフト改ざんして、テストで米当局を騙せるのかよ。
被害金額は米国における罰金に、ソフト交換費用で約３兆円。
罰金は米国だけで済むのか分かりませんし、また、ユーザーの個人訴訟も
出てくるでしょう。もう被害額というか必要経費は金額不明な状態です。
で、今度はＢＭＷが標的にされました。
ＩＣＣＴ→米国環境保護局 で、また不正が発覚すれば、ＢＭＷもノック
ダウンですね。ＢＭＷは高級車としてのイメージが定着していますが、
これがもし摘発されれば、単なる自動車メーカーの激震というよりも
ドイツ経済そのものの激震と言っても過言ではありません。
ドイツ製品に対する不信感も起るかもしれません。
犯した罪は余りに重く、悪影響は広範囲に及ぶ可能性があります。
