「２４時間」期限迫る
政府、後藤さん解放へ懸命
日本政府は２８日、過激組織「イスラム国」とみられるグループに拘束されている
後藤健二さん（４７）の解放に向け、懸命の努力を続けた。
想定される「２４時間」の交渉期限が深夜に迫る中、アンマンの現地対策本部と連絡
を取りながら、鍵を握るヨルダンへの協力要請を継続。
情報収集や分析、関係各国への働き掛けにも全力を挙げた。
ヨルダン政府は、イスラム国が人質にしているヨルダン空軍のパイロットの解放を
最優先にしている。パイロット解放のためヨルダン政府が、収監中のイラク人テロ
リスト、サジダ・リシャウィ死刑囚を釈放する準備を進めているとの現地報道に関し、
日本政府高官は２８日夜、「まだ全然分からない」と述べた。
菅義偉官房長官は同日夕の記者会見で「後藤さんの一刻も早い解放のために、ありと
あらゆる、日本としてできることをすべてやる」と強調した。
菅長官は午後２時ごろ、参院本会議中に議場を抜け、谷内正太郎国家安全保障局長ら
から報告を受けた。岸田文雄外相も午後３時前、参院本会議を一時退席して外務省に
戻り、現地対策本部と連絡を取った。
外相はこの後、記者団に「現状を確認し、指示を出した。努力を続ける」と語った。
菅長官と外相はそれぞれ、本会議場で安倍晋三首相に状況を報告した。
犯行組織は、後藤さんとみられる人物の音声メッセージ付き画像を２７日夜、インター
ネット上で公開した。メッセージは最後通告として、リシャウィ死刑囚の２４時間以内
の釈放を要求。これに応じない場合は、空軍パイロット、後藤さんの順に殺害すると警告
した。
日本政府がこの画像を確認したのは２７日午後１１時ごろで、遅くとも２８日午後１１時
ごろが交渉期限となる。（2015/01/28-21:58）
→ http://www.jiji.com/jc/isk?g=isk&k=2015012800763&rel=top01
https://www.youtube.com/watch?v=fL_-vwzDSMM:movie,w600
ヨルダン政府が自国民の救出を第一に考えるのは当然の事。
兄弟を米軍の爆撃で失った、ある意味では同情の余地がある
女テロリストの釈放を見返りに、自国の空軍パイロットの
救出に動くのは、国際社会も仕方なしとするでしょう。
ここでややっこっしいのは、イスラム国は女テロリストと
後藤さんをバーター取引を求めている点です。
ヨルダン政府は、後藤さんとの取引ではなく、自国パイロット
との取引をオファーしていることでしょう。
しかし日本政府は、女テロリストとヨルダン人パイロット
プラス後藤さんの交換を、ヨルダン政府に働きかけている
最中ですえね。
その交換が成立して後藤さんが無事に帰国出来れば、ヨルダン
に対する何らかの経済援助などを申し出ていることでしょう。
２４時間にはもう時間がありません。
後藤さんの命が風前の灯なのか、無事に帰還することが
出来るのか、息を飲んで見守るしかありませんね。
