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行政長官、対話に応じる意向表明 辞任は拒否



香港で「真の普通選挙」を求めて民主派が幹線道路を占拠している街頭デモで、数万人規模の
学生らが2日夜、アドミラリティ(金鐘)地区にある行政長官弁公室(官邸)と政府本部庁舎
を包囲した。香港警察は強制排除すると警告した上で、従わなければ「断固として法を執行する」
と表明。両者の攻防は重大な局面を迎えた。



官邸を包囲した多くの学生がマスクやゴーグルを装着して催涙ガス発射に備える中、梁振英行政
長官は2日夜に記者会見し、香港政府の事務方トップの林鄭月娥政務官が、できる限り早期に
学生側と対話を行うと表明した。
梁氏は学生側の辞任要求を拒否したほか、「デモ以外の方法で要求を表現してほしい」と述べた。

 


香港大学生連合会(学連)幹部は、2日夜までと期限を切って、梁氏に辞任要求の「最後通告」を
突きつけていた。これに応じない場合、消防や医療、社会福祉部門を除く全ての政府関連庁舎を
包囲し、封鎖するとしていた。

 


香港では、2日は中国の国慶節(建国記念日)の2連休の最終日。3日は平日でデモの動員力の
低下が予想される上、道路封鎖に一般市民の反発が出始めていることから、辞任要求には早期の
決着を図る狙いがあるとみられていた。



梁氏は一貫して辞任を拒否してきた。立法会(議会)の曽●成議長も2日の記者会見で「辞任で
問題は解決しない」と、要求に応じない考えを示していた。

 


学連は催涙ガスを使用したとして梁氏との対話を拒否し、その代わりに林鄭氏らに直接対話を要求
してきた。政府側は、梁氏の辞任が前提の対話には応じられないとの立場だった。

 

一方、台湾で1日夜、学生や市民約2千人が台北市内に集まり、香港のデモに支持を訴えた。
また、香港紙によると、「一国二制度」が適用されているマカオでも、数百人が広場に座り込んで
香港の抗議活動に支援の意を示した。



●=金へんに玉


→ http://www.sankei.com/world/news/141003/wor1410030008-n1.html



2日夜、香港の行政長官弁公室(奥のビル)の前に集結した学生ら(共同)


米国のオバマ大統領が民主化を求める学生側を支持する表明を
出し、中国はこれに対して内政干渉と突っぱねました。
火の粉は周辺にも及び、台湾やマカオでも学生支持の活動が
始まりました。
中国にとってはこの民主化運動が、国内に波及するのが一番
恐れることであり、まさか第二の天安門事件を起こすワケにも
いかず、世界が見守る中で人民解放軍の香港への投入も無理
でしょう。経済的躍進と軍事力強化を支柱にして得た、国際的
地位を滑り落ちることになります。
学生達も必死です。中国共産党支配下など悪夢ですからね。