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オーストラリアの国防長官が語る日本の武器の信頼性



オーストラリアの国防相曰く
「私たちは必ず可能な限り最高の潜水艦だけを保有しないといけない」
「私たちは、再び潜水艦で悪夢を見ることを望まない。大切なことは、その艦(そうりゅう型)が
 購入出来る中で最高の艦だということだ」
「私たちはドイツの戦車(レオパード)が最高だったため、それを買った」



オーストラリアは初めて国内で建造したコリンズ級は問題が多いと言われていますが、国防長官に
「再び潜水艦で悪夢を見ることを望まない」とまで言わせる「問題点」とは何なのか?
あまりこの問題点に言及している所がないので、簡単に解説します。



そもそもコリンズ級潜水艦は、英国製「オベロン」級潜水艦の後継艦として計画されました。
同時に国内の産業保護のためにコリンズ級を国内建造することを決定しましが、さすがに潜水艦の
設計までは出来ないので公開入札にし、海外メーカーの協力を仰ぎました。



入札にはフランス、ドイツ(2社)、オランダ、イタリア、スウェーデン、イギリスの計7社から提案
があり、その結果スウェーデンの「コックムス社」の案で建造することが決まりました。



そして悪夢はここから始まります・・・・



溶接の問題
・わざわざ、コリンズ級潜水艦を建造するために造船所と潜水艦製造会社を設立。
・潜水艦を作ったことのない作業員がいきなり実戦モデルを建造した。
・諸事情から設計とは異なるスチール合金を使用した。
・そのためコックムス社の指導で導入した溶接技術が役に立たなかった。
・その結果、試行錯誤の溶接で作ったため溶接部分に数々の不具合を抱えた。



ノイズの問題
・コリンズ級はオーストラリ海軍の為に一から設計されたもので検証されていない設計。
・完成しテスト航行をしてみると船体の形が原因でノイズが発生することがわかった。
・加速するほど船体の形状(船体前部のコブみたいなソナードーム)の為ノイズが大きくなる。
・さらにプロペラが作る水流によってもノイズが発生。
・そのためソナードームや船体などを作りなおした。



推進システムの問題
・とにかく直ぐに壊れるディーゼルエンジン
・原因は燃料タンクに注水する海水が燃料と一緒にエンジンに送り込まれるため。
・かなり凝った操作と管理が必要で、不慣れな豪州海軍にとって到底扱えるものでなかった。
・プロペラシャフトのオイルシールに致命的問題があった。
・そのためオイルが1時間あたり10リットルづつ漏洩するところ、1000リットルも漏洩した。
・プロペラ自体も工作精度がおとりノイズの発生原になっていた。
・プロペラの強度も設計より強度が弱かったため数年で亀裂が入る。
・コックムス社に見切りをつけ米海軍に依頼して直してもらうと大幅に性能が上がった。



潜望鏡の問題
・潜望鏡を上げると水流を乱し船体が振動した。
・潜望鏡の光学部品に問題があり視野が狭かった。



戦闘システムの問題
・戦闘システムがエラーを連発してまともに動かなかった。
・原因把握のため製造会社にソースコードの開示を求めると拒否られた。
・その後色々あって1から作り直す事になった。



とにかく不具合が多くて、まともに任務につけず、酷い時には6隻あるコリンズ級が5ヶ月間1隻も
任務につけないことも・・・
そんでもってコリンズ級の後継艦問題で、オーストラリア国内で批判を浴びているのが「そうりゅう級」
を導入するのはいいけど、コリンズ級のように国内で建造しないこと。国内で建造しない場合、コリンズ級
を建造した「潜水艦製造会社」が黙っていません。しかしオーストラリア政府は・・・




一方、このような決定は、オーストラリア政府傘下の造船所であるASCとそこに位置した南オーストラリア
連邦政府の反発を招くだろうが、内部関係者は「私たちが、潜水艦の設計能力を持っていると信じるのは
馬鹿げたことだ」と認め、コリンズ級が目標性能を達成ができなかっただけでなく、AWD(Air Warfare Destroyer)
事業でASCが見せた酷い建造能力は、オーストラリア政府にとって、次期潜水艦を他国で建造するほか、
他の選択がなかったと話しました。




政府関係者は「このような事実を見ても、我々が同じ造船所で、次期潜水艦を作らないといけないと本気
で考えているのか?」と述べました。



オーストラリア政府や海軍は、金は出すから「ちゃんと動くものをくれ」と言いたいんでしょうね。
因みに、このスレの元記事では、オーストラリアの国防長官がそうりゅう級潜水艦を実際に見学した感想で
こう言っています。



特に大気から独立した推進力システムに非常に感動した。



多分AIP機関を見て、このように言ったんでしょうけど、この辺りが「オーストラリはそうりゅう級を好んでいる」
と言っている所以のではないでしょうか?


→ http://horukan.com/blog-entry-1485.html