心臓や首筋に刃物?

競馬



露軍侵攻は「戦争の一歩手前」 
ウクライナ暫定首相が警告 
米は「露がクリミア半島完全掌握」


ウクライナ暫定政権のヤツェニュク首相は2日、首都キエフで記者会見し、「ロシア軍の侵攻は
私たちの国に対する宣戦布告と同じだ」と述べ、「惨事(戦争)の一歩手前にある」と警告した。
米メディアによると、米政府高官は記者団に対し、ロシア軍部隊がウクライナ南部クリミア半島
「完全に掌握した」との認識を明らかにした。



ヤツェニュク首相は「もし、プーチン(ロシア大統領)が隣接する友好国ウクライナとの戦争を
始める大統領になりたいのなら、もう数インチのところまできた」と語った。
「ロシアは今すぐに軍を撤退させなければならない。国際社会はウクライナの領土保全国家統一
を支持していると信じる」と強調した。

 

暫定政権は2日、ウクライナ海軍のベレゾフスキー総司令官が、親ロシア派のクリミア自治共和国
に忠誠を誓ったことから解任した。同総司令官は、ヤヌコビッチ政権に解任されたイリン総司令官
に替わって1日に任命されたばかり。



ロシアのメディアによると、クリミア半島南部セバストポリの海軍参謀本部はロシアの特殊部隊が
すでに掌握。特殊部隊は同半島にある複数のウクライナ軍駐屯地を包囲し、「投降」を呼びかけて
いるという。米政府高官は、半島に展開する露軍部隊の規模は「6千人以上」としている。

 


一方、米国務省は2日、ケリー国務長官が4日にキエフを訪問し、暫定政権の代表らと会談すると
発表した。ケリー氏は米国がウクライナの主権や領土的統一を強く支持し、ウクライナの未来は
ウクライナ国民自身で決められるべきだとの意向を改めて伝える。

 


米メディアによると、米政府高官は2日、事態の外交的解決を目指す立場を強調し、軍事的な対抗
措置は検討していないと述べた。



→ http://sankei.jp.msn.com/world/news/140303/amr14030312160002-n1.htm



ぶっちゃけ、ウクライナが西欧に傾いてNATO加盟国にでも
なったら大変じゃないのよ、ロシアは。
もう心臓か首筋に鋭利な刃物を突き付けられたも同然。
もしウクライナに欧米の地対地ミサイルが配備されたら?
仮に、NATO vs ロシア になったら、ウクライナ地政学
位置がモノを言い、ロシアは大した反撃も出来ないうちに
NATO側の優勢で終るでしょうね。
それだけは絶対に避けたい思いで、ロシアは有無を言わさず
軍事介入に至ったのでしょう。




なぜロシアはクリミア半島に軍事介入するのか?


なぜウクライナのクリミアでロシア系住民が多数を占めているのか。
クリミアは黒海に突出した半島で、歴史的にも軍事的な要衝としてたびたび紛争の舞台となっている。



13世紀、モンゴル帝国によるロシア東欧遠征でキプチャク・ハン国が成立した後(タタールのくびき)、
15世紀にはタタール人によるクリミア・ハン国が成立。その後オスマントルコ保護国となった。
1783年にロシア領に編入されたが、1853〜56年にはクリミアを主戦場としてロシアとイギリス・フランス・
サルデーニャ(イタリアのトリノを首都とした王国)・オスマントルコの連合国の間で「クリミア戦争
が起きている。



1944年にナチス・ドイツとの協力を理由に旧ソ連が1944年にタタール人を追放。
1945年2月には、クリミア半島の保養地ヤルタで第二次世界大戦の戦後処理を話し合う「ヤルタ会談」が
行われた時は、ソ連邦のロシア領だった。



1954年、ソ連フルシチョフ政権によって、クリミアはウクライナへ帰属替えされたが、現在もクリミア
の人口の約6割をロシア系が占める。また、ソ連崩壊後も軍港セバストポリに2017年までロシア黒海艦隊が
駐留することになっている。セバストポリ以外のクリミア半島を占めるクリミア自治共和国は、1992年の
ソ連崩壊時にウクライナからの独立を宣言。ロシアも独立を支持したが、国際社会の反発で支援を取り
やめている。



ロシアのクリミア軍事介入にはこうした複雑な歴史的背景がある。クリミア半島をめぐって、アメリカ-
ロシア間の緊張が極度に高まっている。


→ http://www.huffingtonpost.jp/2014/03/01/russia-sending-troops-to-ukraine_n_4882386.html