世界中で株価暴落(その2)

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世界の金融市場が大幅下落、米緩和縮小開始見通しが直撃



20日の世界の株式・債券・商品市場では、米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長が経済の
回復が続けば年内に資産買い入れの縮小に着手する見通しを示したことで下落、荒れた展開となった。
バーナンキ議長は19日、その後も景気回復が続けば来年中頃に量的緩和を終了する可能性を指摘した。



ドルは対ユーロ・円で上昇。5月の米中古住宅販売など、この日発表された米経済指標が堅調な内容
だったことも、米経済見通しの下押しリスクがなくなったとのFRBの見解を後押しした。
これにより緩和策の時代はまもなく終了するとの投資家の懸念が強まり、米クレジット市場を直撃した。



投資適格級の債券取引は大幅下落。中国では翌日物の指標金利が、リーマンショック直前の水準に
跳ね上がった。




米株市場は2.5%安、欧州株も3.1%下落した。国債価格も下落し、10年物米国債の利回りは
一時約2年ぶり高水準の2.471%に上昇した。




MSCI新興国株価指数.MSCIEFは4.37%下落、MSCIのアジア太平洋株指数(日本を除く)
.MIAPJ0000PUS は3.87%と2011年後半以来の大幅下落。



MSCIのオールカントリー世界株指数.MIWD00000PUSは3.5%安で、1日としては19カ月ぶりの
大幅な下落となった。欧州株の動きを示すFTSEユーロファースト300種指数.FTEU3 は3.07%
安の1143.99で引けた。



米市場ではダウ平均.DJI終値が353.87ドル(2.34%)安の1万4758.32ドル、S&P
総合500種.SPX は40.74ポイント(2.50%)安の1588.19、ナスダック総合指数.
IXICは78.57ポイント(2.28%)安の3364.63。




また株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・
インデックス(VIX指数)は23.1%上昇し、20.49と今年最高で引けた。
債券市場では、バーナンキ議長の発言が大方の予想よりもタカ派的だったことで売りが加速。
中でも5年債、7年債の下げがきつかった。




ドルは主要通貨に対して2週間ぶり高値に上昇し、さらに上値を伸ばす見通しとなっている。
対円では取引終盤で1.06%高の97.48円をつけている。



商品市場では原油がバレルあたりで4ドル下落、金・銀価格も数年来の下げを見せた。




また、特にきつい下げとなったのは、これまで米緩和マネーの流入に支えられていた新興国市場。
6月の中国のHSBC製造業PMI指数が低下したことも圧迫要因となった。



→ http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE95J0A320130620?sp=true