米国株、大幅続落 ダウ353ドル安、
下げ幅が今年最大 商い膨らむ
20日の米株式相場は大幅続落し、ダウ工業株30種平均は前日比353ドル87セント(2.3%)安の
1万4758ドル32セントで終えた。1万5000ドルの節目を約1週間ぶりに下回り、5月1日以来、
1カ月半ぶりの安値をつけた。下げ幅は今年最大で、2011年11月9日以来の大きさだった。
米国の量的金融緩和が早期に縮小するとの見方が強まり、実現した場合に資金流入が細るとして
売りが広がった。
アジアや欧州の株式相場が下落し、商品相場も大きく下げた。投資家心理が冷えて運用リスクを
回避する雰囲気が強まり、米株式相場の下げに拍車を掛けた面もあった。
6月のHSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が、2カ月連続で好不況を判断
する目安となる「50」を下回った。世界経済をけん引する中国景気が減速しているとの懸念が浮上し、
心理的な重荷となった。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は前日比78.57ポイント(2.3%)安の3364.63と、
5月2日以来の安値をつけた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P種株価指数は40.74ポイント
(2.5%)安の1588.19と、節目の1600ドルを下回って終えた。
業種別S&P500種株価指数は全10業種が下げた。「生活必需品」や「公益事業」の値下がりが目立った。
売買高はニューヨーク証券取引所(NYSE)が約10億6000万株(速報値)と、最近では高水準。
ナスダック市場は約19億9000万株(同)だった。
娯楽・映画のウォルト・ディズニーや、半導体のインテルが下落。ダウ平均を構成する全30銘柄が下げた。
金相場の急落を受け、ニューモント・マイニングなど金鉱株の下げも目立った。レナーなど住宅関連株が
軒並み下落した。米長期金利が急上昇。住宅ローン金利の上昇による悪影響を警戒する売りが広がった。
一方、通信機器のメーカーのフィニサーが大幅高。発表した決算が大幅減益ながら市場予想比では健闘し、
見直し買いが入った。
→ http://www.nikkei.com/markets/kaigai/summary.aspx?g=DGXNASB7IAA05_21062013000000
日本(アジア)→欧州→米国と、株価が暴落しました。壊滅状態です。
米国における量的緩和の流動性縮小懸念が地雷原となりました。
しかし、昨日の米国市場は200ドル余りの下げに留まったのに
対して、今日は353ドルの下げ。 以外でしたね。
1日で市場から投資資金が先細ることの恐怖感が増したのでしょうか。
また、米国での長期金利の急上昇も気になります。
米国内・世界中でバラ撒かれていた投機資金の巻き戻しでしょうか。
日米の金利差でドル高・円安傾向で、一時は1ドル=98円台まで
いったものが、今は1ドル=97円30銭台(7:45)です。
さて、東京市場ですが
日経平均株価:13,014円(▲230円)
CME225(¥):12,805円
約200円の下落幅となっています。
しかしADRは思ったほど、下げていません。冷静です。
週末の手仕舞い売りも出ますが、それ以上に米国株式市場の動向、
投機資金が実際にどれだけ減るのかが気になるところです。