さて、今日の株式市場は?

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米株大幅続落、金融緩和措置縮小めぐる不透明感で売り継続



12日の米国株式市場は不安定な取引のなか、大幅続落して終了した。
中央銀行の金融緩和措置縮小をめぐる不透明感が払しょくされないなか売りが継続。
特にダウ工業株30種の下落幅は100ドルを超えた。



ダウ工業株30種.DJIは126.79ドル(0.84%)安の1万4995.23ドル。
ナスダック総合指数.IXICは36.52ポイント(1.06%)安の3400.43。
S&P総合500種.SPXは13.61ポイント(0.84%)安の1612.52。



S&P総合500種は5月21日に付けた終値としての過去最高値1669.16から3.4%下落。
この日は50日移動平均である1610.55を2ポイント上回る水準で取引を終えたが、同移動平均
を下回れば、売りが加速する可能性がある。



米連邦準備理事会(FRB)が現在月額850億ドルの規模で実施している資産買い入れは、年初から
の米株価上昇の主要因の1つであるため、市場はFRBが向こう数カ月以内に実際に買い入れ規模の縮小
に動くのかに神経を尖らせている。



買い入れ規模が縮小されるとの観測が台頭したことで、相場は不安定化。
バーナンキFRB議長が5月22日の議会証言で、景気の勢いが維持されていることが分かれば、今後
数回の会合で債券購入ペースの減速を決定することもあり得ると述べてからの15営業日のうち、ダウ
工業株30種はこの日を含め7日間、1日の変動幅が200ドルを超えている。



INGインベストメント・マネジメントの資産配分部門責任者、ポール・ゼムスキー氏は「FRB、および
FRB量的緩和策の恩恵を受けてきた市場の行方、さらにこうした動きに関連した取引がどのように巻き
戻されるのかに対する懸念がある」と指摘。「先行き不透明感は前月に大幅に高まった」と述べた。



投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス
(VIX指数)はこの日、8.9%上昇し18.59となった。週初からの上昇率は20%を超えている。
前出のゼムスキー氏は、リスクが増大しているとの見方からヘッジファンドなどの大口投資家が売りに動いて
いる可能性があると指摘。相場の下押し圧力が増す結果となっていると述べた。



アメリカン・エキスプレス(アメックス)(AXP.N: 株価, 企業情報, レポート)は2.4%安、ダウ工業株
30種の最大の押し下げ要因となった。



一方、ヒューレット・パッカード(HP)(HPQ.N: 株価, 企業情報, レポート)は2.8%高。
ホイットマン最高経営責任者(CEO)がCNBCとのインタビューで、2014年度(2014年10月終了)
に売上高を前年比プラスとすることは「なお可能」と語ったことが好感された。



クーパー・タイヤ・アンド・ラバー(CTB.N: 株価, 企業情報, レポート)は41.1%と急騰。
インドのタイヤメーカー、アポロ・タイヤ(APLO.NS: 株価, 企業情報, レポート)が米第2位のタイヤメーカー
である同社を約25億ドルで買収することで合意したため買われた。



ニューヨーク証券取引所アメリカン証券取引所、ナスダックの3市場の出来高は約62億株と、年初来の1日
平均の約63億8000万株を下回った。



騰落銘柄比率は、ニューヨーク証券取引所が約1対4、ナスダック市場が約1対2だった。



→ http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE95B07I20130612?sp=true



米連邦準備理事会による量的金融緩和策の一部縮小をめぐる警戒感も根強く、
債券市場では長期金利が上昇(国債価格が下落)。
債券相場の先行き不透明感が改めて意識され、米株式相場にとっても重荷と
なりました。
外国為替市場で円がドルに対して買われ、一時は1ドル=95円台前半に上昇。
欧州株式相場も軟調に転じました。世界の市場でリスク回避のムードが高まると
米国株にも売りが出て、相場はずるずると下げに転じました。
世界的にリスクマネーの株式市場からの撤退が続いています。
過剰流動性が縮小すれば、当然の帰結ですね。
株式市場以上に、債券市場の不安定な動きは金融・商品市場全般に影響を
及ぼします。
さて、今日の株式市場ですが、
日経平均株価:13,289円
CME225(¥):13,000円
昨日は、12,000円割れから切り返し、底値の堅さから後場に戻りを試す
結果になりましたが、2日続けてそのような動きになるのでしょうか。
絶好の買い場なのか、落ちてきたナイフを掴むのか・・・。
今現在(7:30)、1ドル=95円80銭台で推移しています。