今こそ国民は一致団結を

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建国記念の日 政府自らが祝ってほしい




47回目となった今年の「建国記念の日」も政府の主催や後援による記念式典は
開催されず、残念といわざるを得ない。


日本書紀によれば紀元前660年、橿原(かしはら)宮(奈良県)において初代神武天皇が即位した。
その日を太陽暦に換算したのが2月11日である。明治6年、政府はこの日を「紀元節」として祝日
に定めた。

 

当時の日本は、西欧列強がわが国を植民地にするかもしれないという脅威の中で、世界に伍(ご)して
いくべく新しい国づくりが求められていた。
紀元節の制定は、建国の歴史を学ぶことで国民に一致団結を呼びかける意味があった。

 

しかし先の敗戦後、GHQ(連合国軍総司令部)によって紀元節は廃止され、建国にかかわる神話も
学校では教えなくなった。

 

国民の強い要望に応え、2月11日が「建国記念の日」として復活したのは昭和42年である。
名称は変わったものの、祝日法に「建国をしのび、国を愛する心を養う」と明記されたのは、まことに
意義深いことだった。

 

それにもかかわらず、市民活動家らはいまだに「建国記念の日国家主義の復活、戦争の美化に通じる」
などと訴えている。理解に苦しむばかりだ。建国を祝い愛国心を養うことが、どうして国家主義や戦争
などに結びつくのか。

 

わが国はこれまで一度として国家が断絶することもなく、一系の天皇を戴(いただ)きながら連綿と継承
されてきた世界でもまれな国である。祖先が建国の歴史に誇りを持ち続けたたまものといえよう。



その日本がいま、中国や北朝鮮などによって主権を脅かされ、あらゆる面で日本人が自信を失いかけている。
いまこそ紀元節を定めた明治期のように、全国民が建国の歴史に学び、誇りを胸に一致団結すべきではなかろうか。

 

そのためにも「建国記念の日」を祝う式典を、政府自らが主催することが求められる。
政府後援の式典が中止された平成17年以降、政府が直接かかわる式典は開かれていない。
国が定めた祝日でありながら、政府が祝わないのは、極めて異例というほかない。

 

自民党は昨年末の衆院選で、政府主催の式典の開催を公約に掲げた。その自民党が政権復帰したことで
「政府主催」に期待が膨らんでいる。臨機応変に今回、対応してほしかったが、来年はぜひ政府主催を
実行してもらいたい。



→ http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130211/plc13021103400004-n1.htm