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「中国船の鬼畜すぎる搾取活動に沿岸諸国が完全激怒」 
他国の海洋資源を無断で搾取する中国に国際的非難が高まる



中国の漁船があちこちの海で問題を起こしている。禁漁区域での乱獲など金銭動機に基づくものがあれば、
領海紛争の尖兵役を果たす場合もある。後者は南シナ海におけるフィリピンとの紛争などで明らかだった。
尖閣諸島周辺でも顕著になる恐れがある。

 
いずれにせよ世界は今後、中国漁業の爆発的膨張を目撃する。魚ある所、どこへでも出かけて行く姿を見る
だろう。最大の理由は無論、13億の胃袋を満たすためだ。中国は耕作地面積、灌漑用水とも1人当たりにする
と世界平均より著しく小さく、少ない。海に栄養源を求めざるを得ない国だ。
先の党大会で、中国共産党が海洋国家宣言をした理由の一半はそこにある。


 
illegal-fishing.infoという、諸国の漁撈活動を監視するサイトによれば、中国漁船の不法活動は近年豪州、
インドネシア、フィリピン、マレーシアなどアジア海域だけでなく、西アフリカのシエラレオネギニア
コンゴ共和国などで目立つという。


 
コンゴ共和国は2011年の8月に衛星を用いた監視システムを導入、同年12月に自国沖禁漁区で操業中の中国
漁船を見つけ、69隻に退去令を出した。後は推して知るべしで、沿岸国の海上警察力が弱い場合、中国漁船
はその国の排他的経済水域(EEZ)に無許可で入り、漁獲を狙うことがままある。


 
シンガポール南洋理工大学に属す章轟週という専門家が著した論文によると、中国は現時点で既に世界
最大の漁業国だ。100万隻以上の漁船と、1300万人以上の従事者を抱える。
わが国の場合、それぞれ約18万5000隻、17万8000人に過ぎない。


 
論文は中国高位当局が10年に発表した報告書を引用し、遠洋漁業が注目を集めていると述べる。
中国の第12次5カ年計画によると、10年に100万トンに達した遠洋漁獲高を15年には130万トンに、遠洋へ出て
行ける漁船の数を同期間に1991隻から2300隻へ増やす意向があるようだ。


 

現実にはアフリカ各地の港から出てインド洋、大西洋で漁撈するのが効率的だから、アフリカの食卓を本来
潤すべき資源のだとして環境団体、沿岸国の批判を招くこととなる。


 
本欄はフィジーやヤップ島、カリブ海で中国が存在感を増しつつあることを伝えてきた。同盟国を持たない
中国は海洋防衛を独自で図らなくてはならない。それが中国海軍力増強の動因であろうと推察してきたが、
中国とは世界至る所に中国人を移出し、漁撈の可能性を求める商業的膨張を続ける国だ。
後を追うように、海軍力を伸ばさざるを得ない宿命にある。海洋各国との摩擦も今後頻発せざるを得ないだろう。
インド洋の島国モルディブへ寄せる中国の関心も、以上の経緯とあながち無縁ではないかもしれない。


 
本欄は11年6月号の誌面で既にその一端を報じた。モルディブ訪問客の国別内訳で中国が首位になり、北京は
同国外務省庁舎を建ててやるなど政治的関与を強めつつあることを伝えた。


 

昨年12月、インドとモルディブで一悶着が起きた。モルディブ政府がGMRというインド企業(とマレーシア企業
の合弁事業体)に委ねてきた国際空港の運営整備契約を、一方的に打ち切ると表明したからだ。


 

契約金額は5億ドルという相当額に上る。モルディブ国内の政治力学が絡んでいるようだが、インドの朝野は
またしても中国の影響を疑っている。


 
インドにとってモルディブを「取る」か「失う」かは、インドの安全保障全体に関わる。
長年軍事面でテコ入れしてきたインドを尻目にするかのように、モルディブからは国防相が北京を訪れ、
中国との軍事関係強化を約束した。空港を巡る紛争のさ中のことだ。



http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2535?page=1
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2535?page=2