赤ん坊の衛星打ち上げ機

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ICBM化、なお技術不足 弾頭小型化や再突入



北朝鮮が発射に成功した長距離弾道ミサイルについて、日米の専門家は大陸間弾道ミサイルICBM
に向けた「前進」と警戒しつつも、「少なくとも一両年で完成することはあり得ない」と分析する。
共通するのは、北朝鮮がミサイルの搭載重量増加や核弾頭の小型化、大気圏再突入について十分な技術を
持っていないとの見方だ。



韓国国防省が「射程1万キロ」とした今回のミサイルで打ち上げた「衛星」は重量100キロ。
柳沢協二元官房副長官補(安全保障・危機管理担当)は「北朝鮮が核弾頭の小型化に成功しても500〜
1000キロになるとみられ、現在の能力では米本土まで運べない」と話す。
搭載できる重量を増すには1段目の推力強化が必要で、
(1)4本束ねたエンジンの本数増(2)エンジン自体の改良(3)補助ロケットの装着−が想定されるが、
「技術的に簡単に突破できるとは思えない」という。



北朝鮮の核弾頭小型化も不明だ。米国が1945年に日本に投下した初歩的な技術の核爆弾は4〜4・5
トンあり、小型化の難しさをうかがわせる。パキスタンが98年に実験し配備済みとみられるウラン型核弾頭
(推定約1トン)の設計図を北朝鮮が入手したとの米研究者の分析もある。
だが、北朝鮮の過去2回の核実験はプルトニウム型で、兵器化は実証されていない。

 

これらを克服し米本土まで弾頭を運んでも、大気圏再突入時の熱と圧力から保護する技術がないとされる。
宇宙開発に詳しい未来工学研究所の稗田浩雄理事は「再突入用のノーズコーン(先端部)は衛星打ち上げ用
カバーと全く異なり、設計が非常に難しい」と話す。稗田氏は「ミサイル開発で協力関係にあるイランにも
技術はなく、中国の協力も得られまい」とみる。

 

北朝鮮が今回の発射でミサイル技術の向上を示したとはいえ、近い将来、ICBM保有することはないとして、
12日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は「(今回の実験は)米国への脅威ではない」とする米政府
高官の見方を掲載。米ロッキード・マーティン社の関係者は同紙に対し、「赤ん坊の衛星打ち上げ機」と評した。


→ http://sankei.jp.msn.com/world/news/121214/amr12121400100000-n1.htm



「赤ん坊の衛星打ち上げ機」とはいえ、北チョンが今後もICBM
配備に向けて全力で取り組むのは間違いありません。
米国は兎も角、日本は既に北チョンのミサイル射程圏に入っている
ことは忘れてはなりません。
北チョンが核弾頭を持つ前に、日本が先んじて核武装をすべきでしょう。