側近を観れば・・・

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官房長官「舌足らずだった」と訂正も…



忠臣蔵」の大石内蔵助は、ふだんは口数が少なく凡庸な人物だったそうだ。
主君浅野内匠頭の刃傷事件後、決して本音をもらさず、お家再興が絶望的になると盟約を交わした
同士を集め「おのおの方…」とあだ討ちの本音を明かした。
はっきりしないから「昼行灯」と言われたが、やるときはやった。


この夏、尖閣諸島の問題では藤村官房長官石原都知事(当時)に「あんな昼行灯みたいな…」と、
こきおろされた。官房長官城代家老であり主君(首相)不在の折、城や領国を守る責任者だが、
同じ「昼行灯」でも重厚感が伝わる内蔵助に比べると、かなりの軽量級である。

 

北朝鮮が予告した事実上のミサイル発射に関し
「さっさと月曜日(10日)に打ち上げてくれるといい」
と発言。「信じがたい」「直ちに辞めるべき」など野党から激しい非難を浴びた。

遊説で全国を回る首相に代わり留守を預かることが多い立場だけに、「自分の選挙活動に影響が
ないように…」との本音がポロリと出たようだ。


 
「舌足らずだった」と訂正したが、一議員の失言ではない。
北朝鮮が逆手にとり「日本の官房長官は打ち上げを容認している」と悪意に満ちたメッセージを
世界に広めかねない。

閣僚の言葉は一つでも重い。半面、思わずもれた本音には国より、わが身のことしか考えていない
軽さを感じる。

 

選挙戦も中だるみで決め手を欠く野党側には降って湧いた攻撃材料。
民主党としては、こんな所で目立つより城に籠もって「昼行灯」のままでいてくれた方がよかったろう。
残りの選挙戦。候補者は何を考え、本当に任せていい人物なのか、本音をよく見極めないといけない。



→ http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121210/stt12121006360000-n1.htm



マキャヴェッリは、側近を観ればその人物(統治者)の力量が分かると
喝破していましたが、民主党政権を観ればホントにその通りですね。
側近中の側近がコレでは、野田首相の力量も分かるというもの。
早く政権交代が望まれます。