読書の近況

競馬

ブログ名が『照顧脚下(日々の雑感に馬券と本)』なのですが、
日々の雑感と馬券についてのみで、なかなか本をご紹介する機会が
無いのが残念です。 って、単に面倒くさいだけやんけ(笑)
基本的に本は競馬と伴に人生でなくてはならないアイテムなんですね。
因みに今日、湊かなえ箸『贖罪』を読了しました。


過去には『告白』『少女』など読んで、著者の力量は理解して
いましたが、『贖罪』(双葉文庫)も物語の構成、ストーリー、
結末とも、買った値段以上のモノを得ましたね。
★★★★☆ です。
勿論、新刊の『往復書簡』(幻冬舎文庫)は購入済みです。
『贖罪』の前は東野圭吾著『聖女の救済』を読みましたが、う〜ん、
イマイチでしたねぇ。 ★★★☆☆ です。
容疑者Xの献身』『白夜行』『幻夜』など、超傑作があるだけに
大好きな東野圭吾作品については、評価も辛口になりがちです。
その前が重松清著『とんび』でした。
重松ファンとしましては、他人にお奨め出来る秀作です。
重松清氏が得意とする家族の物語ですが、主人公を取り巻く人間模様を
重松流に仕立てた秀作です。 ★★★★☆ です。



ところで、ここで皆様方に自信を持ってお奨めする1冊があります。
行き付けの居酒屋のママさん(某大学文学部卒の読書狂)に勧められて
最初は戸惑いましたが、ママさんが「絶対、面白いから!」と言うので
読んでみました。


十二単衣を着た悪魔』内館牧子著(幻冬舎) 新刊本で1,680円です。
私のように源氏物語の素養がなくても全然OKです。楽しめます!
当然、★★★★★ ですね。



就職試験を五十八社続けて落ち、彼女にも振られた二流大学出身の雷。
そんな時、弟の水が京大医学部に現役合格したとの知らせが入る。
水は容姿端麗、頭脳明晰、しかもいい奴と、非の打ち所がない。
雷はアルバイトで「源氏物語」の世界を模したイベントの設営を終え、
足取り重く家に帰ろうとするが、突然巨大な火の玉に教われる。
気が付けば、なんとそこは「源氏物語」の世界だった。
雷は、アルバイト先で配られた『源氏物語』のあらすじ本を持っていたため、
次々と未来を予測し、比類なき陰陽師として、その世界で自分の存在価値を
見出す事に成功する。光源氏という超一流の弟を持ち、いつもその栄光の影に
隠れてしまう凡人の帝に己を重ねた雷は、帝に肩入れするようになるが、
その母親・弘徽殿女御は、現代のキャリアウーマン顔負けの強さと野心を持って
いて……。(Amazon.com




贖罪 (双葉文庫)

贖罪 (双葉文庫)


聖女の救済 (文春文庫)

聖女の救済 (文春文庫)


とんび (角川文庫)

とんび (角川文庫)


十二単衣を着た悪魔

十二単衣を着た悪魔