領海侵入―中国は冷静に振る舞え
沖縄県の尖閣諸島沖で、中国の漁業監視船3隻が日本の領海に侵入した。
野田首相が尖閣諸島3島の国有化を表明した直後である。これに対抗して、領有権を主張する
狙いと見るのが自然だろう。
いたずらに両国間の緊張を高める行為であり、中国側の自制を強く求める。
折しも、カンボジアでの東南アジア諸国連合(ASEAN)の会議に合わせて、日中の外相が
会談する当日だった。
玄葉光一郎外相は会談で、尖閣問題について「平穏かつ安定的に維持管理していくことが重要」
と説明した。
中国側には、さきに尖閣諸島購入を表明した東京都の石原慎太郎知事の動きに乗じて、日本政府が
国有化によって現状を変えようとしている、という受け止め方がある。
誤解である。
民間所有であっても、都や国の所有であっても、日本の領土であることに違いはない。
しかし、都が買った場合、中国に強硬な姿勢をとる石原氏が挑発的な行動に出る恐れがある。
予期しない事態の発生を防ぐためには、国有化は理にかなっている。
長い目で見れば両国の利益になることを、中国側は理解すべきである。
周辺海域ではここ数年、中国の監視船による領海侵入が繰り返し起きている。
むしろ中国側こそ、そうした挑発行為はただちにやめるべきだ。
両国関係の悪化は、中国にとっても得策ではあるまい。外相会談は、双方がそれぞれの立場を主張して
終わったが、予定時間を超え、冷静な雰囲気の中で行われたという。
中国政府にも、これ以上、過熱させたくないという思いがあると受けとめたい。
中国は南シナ海でも、フィリピン、ベトナムとの間で領有権をめぐる対立を深めている。
ASEANの一連の会議でも、この問題がテーマになった。
そうした中で、今回の領海侵入は中国の強硬ぶりを改めて印象づけ、東南アジアの国々も警戒を
強めたのではないか。
中国は、今年後半に指導部の大幅な交代を控える。国内の体制固めに躍起になるあまり、インターネット
などの「弱腰」批判を気にして力の誇示に傾く場面が増えている。
中国の振る舞いは、一つ間違えば周辺国に脅威と映りかねないことを自覚すべきだ。
「大国」を自任するのであれば、冷静に行動できることを示して欲しい。
→ http://www.asahi.com/paper/editorial20120713.html
産経新聞の社説かと思えばアカピーですた wwwww
シナの振る舞い、特に軍事的行動に出た場合、
シナは世界の孤児になるでしょう。
13億人でも世界の“孤児”なのよ。