消費はシニアが牽引

競馬

『T-山本の短機損機』シニア層のハートを掴むには


 最近、シニア層の行動や消費にスポットを当てた記事をよく目にします。
2015年には60歳以上の人口割合が3人に1人を超える見通しですので、企業側
もシニア層の取り込みに注力しているのは当然のことでしょう。今日の日経で
は、小売に的を絞った記事を掲載していました。


 開店時刻を繰り上げることに対してのニーズの有無を始め、シニアのニーズ
は二極化していると説明しています。例えば、売り場面積について、コンパク
トなほうが楽という声と、大型店のほうがワンストップで買い物を済ませられ
るという声があります。価格設定についてもその量との兼ね合いで正反対の意
見があり、なかなかうまくシニア層のニーズを捉えることはできていないよう
です。


 この記事を読んで思い出したのが、昨年当コラムでもご紹介したアークス
<9948>です。北海道地盤の同社は、ユニバースやジョイス経営統合し、
着々と南下政策を実行しています。北海道は高齢化率等のデータ推移から見て、
東京より5年先んじて高齢化が進んでおり、そこで業容を拡大し続けてきた同
社のノウハウがどこにあるのか興味を引かれます。


 アークスの横山社長は以前「高齢化で食が細ることや所得の低下もあり、1
日3食の時代は終わるかもしれない。我々は1日2食時代になっても堪えられる
会社にしないといけない。」と語り、低価格路線を堅持しているそうです。高
成長を続ける秘訣はそれだけではないでしょうが、同業他社がシニア層のニー
ズを掴みかねているだけに、その優位性を発揮する可能性はありそうです。


→ http://www.traders.co.jp/