哀れな英雄?

競馬


中国、米介入は誤算  船長「英雄」一転、自宅軟禁



中国当局は沖縄・尖閣諸島付近での漁船衝突事件以降、自国漁船への監視を強化し不用意なトラブル発生
を防ぐ一方、日本の政治空白を利用するなど用意周到な「領海侵犯」を繰り返すことで、南シナ海のみならず
東シナ海においても海洋権益の拡大を狙っている。

 
昨年9月、衝突事件を起こした中国人船長、●(=擔のつくり)其雄(せん・きゆう)氏(42)は今、
「国民的英雄」から一転して自宅軟禁される身となっている。

 
●(=擔のつくり)氏は帰国後、福建省の「道徳模範」に選ばれ、地元の学校では彼の「愛国精神」を学ぶよう
呼びかけられるなど、ヒーロー扱いを受けた。
しかしそれはあくまでも「中国外交の勝利」を国民に宣伝するパフォーマンスにすぎなかった。

 
●(=擔のつくり)氏は、福建省晋江市の自宅に戻ると、すぐに地元当局の厳しい監視下に置かれ、
漁に出ることもできなくなった。今年5月、インタビューに成功した香港紙によると、●(=擔のつくり)氏は
「政府は自分が外出するのを好まない。毎日たばこを4箱も吸っている」と語った。

 
中国情報筋によると、当局は●(=擔のつくり)氏に限らず周辺の漁民に対し、尖閣諸島周辺に出漁することを
厳しく禁止している。ただ、こうした対応は日本への配慮が原因ではなく、●(=擔のつくり)氏が昨年起こした
トラブルが中国当局にとって痛手となったことが実態のようだ。


衝突事件は日本国民の対中感情を悪化させただけではなく、国際社会における中国のイメージを低下させた。
また、クリントン国務長官が「尖閣諸島日米安全保障条約の適用範囲内」と明言したことは中国にとって
大きな誤算だった。

 

その一方で、中国政府の公船である漁業監視船が8月24日、日本領海を侵犯。海上保安庁の警告に対し、
自主的に領海を出たという。菅直人前首相の退陣表明直後で、日本政治の空白のスキを突いた計画的な
領海侵犯とみられている。

 
中国外交関係者は「昨年の事件は中国の外交にとってマイナスの側面もあったが、釣魚島(尖閣諸島の中国名)の
領土問題を世界に知らしめたことは意味が大きい」と語っている。


→ http://sankei.jp.msn.com/world/news/110907/chn11090700070000-n1.htm


堕ちた英雄・・・