中国空母、進水秒読み ワリヤーグ改修 周辺国の反応見極め
中国が遼寧省大連で就役に向けて修復作業を続けてきたウクライナ製空母「ワリヤーグ」(約6万トン)が、
近く試験航行する見通しとなった。中国筋が5日までに明らかにした。同空母は一定の作戦能力を持つ
「練習空母」として位置づけられており、中国軍は同空母の運用実績を踏まえ、独自の空母戦闘群の建設を本格化させる。
中国の空母保有は周辺地域の安全保障に大きな影響を与えることは必至だ。
複数の香港メディアは6月下旬、ワリヤーグは7月1日の中国共産党創建90周年記念日に進水すると報じたが、
実現しなかった。実現しなかった背景には、南シナ海の領有権をめぐり、中国とベトナムなどとの対立が深刻化し、
米国を巻き込んで軍事的な緊張が高まっている時期と重なったためともみられる。
香港メディアは「進水は最終的には胡錦濤指導部の決定を待つ必要性がある」とも伝えており、指導部が周辺国を刺激した
くないと判断した可能性もある。
中国筋によると、改修工事は6月末までにほぼ終了、現在は最後の点検を繰り返しており、いつでも就航可能の状態という。
同筋は進水時期について「早ければ、中国人民解放軍創設84年となる8月1日。遅くとも10月1日の国慶節(建国記念日)
までに行う」と話している。
ワリヤーグは旧ソ連時代にウクライナで建造が始まったが、ソ連の崩壊に伴い、約70%が完成したところで工事が中断した。
その後、中国軍と深い関係を持つ香港の企業家が「海上のカジノにする」と称して購入したが、2005年ごろから改修工事が始まった。
来年にも正式就役するとみられる同空母は当面、艦載機の離発艦訓練が行われるほか、複数の支援艦艇と合同で演習を実施するとみられる。
中国は現在、ウクライナの技術協力を得る形で上海で国産空母の建造準備を本格化させており、関係者によると、6万トン級から
7万トン級の中型空母を2隻以上建造することを目指している。
中国軍の徐光裕元少将は「将来的に3〜6隻が理想的」と香港紙に述べたことがある。中国軍は20年までに、東シナ海と南シナ海を
管轄する東海艦隊と南海艦隊にそれぞれ空母戦闘群を配備する計画を描いているとされる。
→ http://sankei.jp.msn.com/world/news/110706/chn11070610400002-n1.htm
シナの空母実戦配備については、こんな意見もあります。
下記リンクから参照願います。
『「中国にどんどん空母を配備してほしい」
米国防大教授の発言の真意とは』