日曜競馬 回顧

競馬

[ヴィクトリアマイル(G1)]



いいレースでしたね。配当は低いも金では買えない“いいケイバ”を
観させてもらいました。
昨年の三冠牝馬が、断トツ1番人気である昨年の年度代表馬を力で押し切りました。
3歳牝馬路線でクラシックを勝った馬は、古馬4歳以降は不振な成績が続く
牝馬が多い中、このアパパネの優勝は、同馬の今後の展望を広げましたね。
マイル路線から中距離路線まで、果ては海外まで、活躍の場を広げることに
なりました。


レースの展開ですが、オウケンサクラが速い流れを引っ張りまして、
前後半は、44.6−47.3と、前半が2.7秒も早い、ハイペースでした。
テンの千米が55.9と、もはや暴走に近い逃げでした。
しかし、これが結果的に、面白く引き締まった競馬になりましたね。
(12.0 - 10.6 - 10.9 - 11.1 - 11.3 - 11.6 - 12.0 - 12.4)
上がりも36.0と、さすがに最後はズブズブでしたね。
結果、レースレコード1.31.9 になり、底力のある馬が上位を占めました。
中団後方をジックリと折り合っていたアパパネを、相手はこれ1頭とその直後を
ブエナビスタが進みましたね。
戦前の予想では、実力ナンバーワンのブエナビスタアパパネがマークするような
展開でしたもんね。
イン有利な馬場でも不利を受けないように直線で外に出したのは、余程、両馬とも
手応えがよかったのでしょう。 力が他馬とは違うと…。
アパパネの蛯名騎手は、これ以上の好騎乗はないとばかりの騎乗ぶり。
ブエナビスタは最速の上がりを記録しても、クビ差まで追いつくのが精一杯。
ブエナビスタは、昨日も書きましたが、調教からして覇気や闘争心が見られず
やはり完調ではなかったのでしょう。
あと、抜群のマイル実績(5戦5勝)があっても、最近はクラシックディスタンスを
使ってましたので、その影響もあったのでしょう。上がりは最速の34.0の末脚を
繰り出しましたが、クビ差、届きませんでした。
馬はこれから何メートル走るのかは知りませんからね。
3着のレディアルバローザも強い競馬をしましたね。
ハイペースの3番手を進み、直線で先頭に立つと、そのままゴールまで届きそうな
感じでしたね。 一番厳しい競馬をしたのが、この馬でしょう。
その証拠に、先行勢は壊滅状態の中での3着ですから。
まぁ、今年のヴィクトリアマイルは、歴史に残る名勝負の一つになるでしょう。
次は、安田記念で両馬の再戦が見られるのでしょうか。その次の宝塚記念も?
いずれにしても、アパパネvsブエナビスタ は、また観てみたいですね。