ACのCMで注目の詩集に注文殺到
東日本大震災のあと、テレビで放映されているACジャパンの広告(CM)に一部が引用されている詩人、
宮澤章二さん(1919〜2005年)の詩集『行為の意味 青春前期のきみたちに』(ごま書房新社、
1365円)に注文が殺到している。
版元によると、倉庫会社や製紙工場の被災でなかなか注文に応じられなかったが、ようやく増刷が進み、
4月中旬あたりには店頭に並べられそうだという。
「こころ」は
だれにも見えないけれど
「こころづかい」は見える
「思い」は
見えないけれど
「思いやり」は
だれにでも見える
そんな言葉とともに、街で妊婦やお年寄りと接する男子高校生を描いたACの意見広告。
そこに「宮澤章二『行為の意味』より」と記されていたことから、ごま書房新社に注文が殺到した。
最大で1日400件の問い合わせがあったという。
宮澤さんは埼玉県生まれ。作詞家としても活躍し、「ジングルベル」の訳詞者として知られる。
ごま書房新社によると、『行為の意味』は昨年7月に初版4千部を刊行。約1400部が残っていた。
まず在庫分を出荷しようとしたが、埼玉県の倉庫会社が被災していて10日あまり作業できなかった。
同時に増刷もかけたが、製紙会社の被災による紙不足に直面。4月1日にやっと3千部が刷り上がり、
一部の注文に応じることができたという。書店などからその後も注文が入っているため、さらに1万部を増刷した。
編集長の池田雅行さん(61)は「反響はありがたい。『思い』や『心』は、いまの時期にとても必要なもの
だと思うので、若い人たちに読んでもらいたい。
言葉が少しでも人の役に立ってくれれば、宮澤さんも喜ぶと思います」と話している。
同様にACが別の広告に使っている金子みすゞさん(1903〜30年)の詩「こだまでしょうか」が収録された
詩集「わたしと小鳥とすずと」(JULA出版局、1260円)も増刷されている。
両書とも広告が大量に流れたのが人気の一因だが、いわゆるタイアップビジネスとは話が違う。
こういうときだからこそ、詩は深く心に刺さり、一片の言葉に救われる。異例のヒットの背景には、
そんな切実さも感じられる。
→ http://sankei.jp.msn.com/life/news/110413/art11041314470009-n1.htm
「菅」は
だれにも必要とされないけど
「権力欲」だけは見える
「日本を憂う人」には
見えないけれど
「朝鮮人成りすまし」だとは
在日献金ほか、だれにでも見える