放射能漏れが深刻化する福島第1原発の建物内部の実態把握のため、
米軍が17日にも無人偵察機グローバルホークを投入することになった。
現場レベルの原発事故対策としては初めての本格的な日米協力になる。
米国防総省高官が16日、明らかにした。
放射線漏れで有効な手立てを打てず、東京電力も人員を縮小させる状況下
日本政府の要請に応じたもので無人で被曝の恐れがないことから投入が決まった。
グローバルホークは米領グアムのアンダーセン基地に配備中。
高性能カメラと赤外線センサーなど高感度の機器を装備し、夜間や悪天候下
でも目標の捕捉が可能だ。
低空飛行はもちろん、約1万8千メートルの高々度から約560キロ先の偵察が
可能で航続時間は30時間。
遠隔地からの自動操縦で、破損個所や炉心の状態などのデータをリアルタイムで
地上の司令部へ送信する。
14日には、三陸沖に展開中の米原子力空母「ロナルド・レーガン」搭載の
ヘリコプター要員17人から低レベルの放射線が検知されている。
産經新聞
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110317/amr11031709150004-n1.htm